原油価格底打ち、来年にかけ上昇=国際エネルギー機関

原油価格底打ち、来年にかけ上昇=国際エネルギー機関
3月1日、国際エネルギー機関(IEA)は世界の原油価格が底を打ったとの見方を示した。 設備投資の削減が供給過剰状態の緩和につながり、原油価格は上昇するとしている。写真は2014年10月、米カリフォルニア州の油田で(2016年 ロイター/Lucy Nicholson)
[オスロ 1日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は1日、世界の原油価格が底を打ったとの見方を示した。設備投資の削減が、供給過剰状態の緩和につながり、原油価格は上昇すると見通した。
IEAの石油業界・市場部門責任者、ニール・アトキンソン氏はセミナーで発言。市場が2017年、再び均衡状態に向かうとの見方を反映し、価格は2016年と2017年にかけ上昇するとの予想を示した。
同氏は、米生産者が厳しい市場環境の下でさらに踏ん張れば、市場均衡は1年先の2018年に後ずれする可能性もあるとした。
原油価格の上値は中期的に重い。原油価格が利益水準に回復すれば、米シェールオイル生産が増える可能性があるためだ。
IEAは、原油価格が2020年までに1バレル=80ドル、2021年までに米産油量は過去最大の日量1420万バレルに達すると予想する。

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