米アップル、FBIによるアイフォーンのロック解除要求を拒否

[16日 ロイター] - 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、銃乱射事件の容疑者が所有していたiPhone(アイフォーン)のロック解除を拒否すると表明した。
問題となっているアイフォーンは、カリフォルニア州サンバーナーディーノで昨年発生した事件のサイード・リズワン容疑者が保有していた。ロサンゼルス連邦地方裁判所のピム裁判官は16日、連邦捜査局(FBI)によるアップルへのロック解除要求を認め、同社に対し「妥当な技術支援」を行うよう命じた。
 2月16日、米アップルのティム・クック最高経営責任者(写真)は、銃乱射事件の容疑者が所有していたiPhone(アイフォーン)のロック解除を拒否すると表明した。2015年12月撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)
これに対しクックCEOは、FBIからの要求は顧客のデータセキュリティを脅かすものであり、「法的事例を逸脱する可能性がある」と指摘した。
CEOは、同社の顧客に宛てた書簡で「FBIは、アイフォーンに『バックドア』を作れと命じてきた」と糾弾。「米企業が顧客をサイバー攻撃の危険性にさらすよう強いられた例は、かつてない」とした。

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