クリントン氏、メディケア保険料の上昇抑制するよう米議会に要請

クリントン氏、メディケア保険料の上昇抑制するよう米議会に要請
10月16日、2016年米大統領選挙で民主党の有力候補と目されるヒラリー・クリントン前国務長官は、来年見込まれているメディケア(高齢者・障害者向け公的医療保険制度)の保険料上昇を抑制するよう議会に要請した。写真は10月15日、米テキサス州で集会に参加するクリントン氏(2015年 ロイター/Darren Abate)
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 2016年米大統領選挙で民主党の有力候補と目されるヒラリー・クリントン前国務長官は16日、来年見込まれているメディケア(高齢者・障害者向け公的医療保険制度)の保険料上昇を抑制するよう議会に要請した。
メディケアによると、外来診療・往診などをカバーするメディケア・パートBの保険料は来年52%上昇する見通しで、約1650万人に影響する可能性が在る。
同時に、米インフレ率が伸び悩む中、毎月支払われるソーシャルセキュリティ(社会保障)給付金の増加は見込まれていない。
メディケアの制度上、生活費の大半を社会保障給付金に依存している加入者の保険料は上昇しないため、メディケア加入者の30%が上昇分の負担を迫られることになるという。
クリントン氏は声明で、メディケア加入者が被る悪影響に懸念を表明。「議会は法改正に向け行動する必要がある」と訴え、「同問題の迅速な解決に向けたオバマ政権と民主党議会指導部の取り組みを支援する」と語った。

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