VW、ソフトウエア修正の予備手続きを米国で来週開始=EPA

[ワシントン 8日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、2012─14年型「パサート」に搭載された機器のソフトウエアを修正するため、来週にも予備手続きに着手する方針だ。米環境保護局(EPA)が8日に明らかにした。
EPAは電子メールによるロイターの質問に対し、VWがディーゼル車への使用を認めた違法ソフトウエアのアルゴリズムを「修正」するため、新たなソフトウエアをEPAとカリフォルニア州大気資源局(CARB)に提出すると伝えてきたことを明かした。修正されたソフトウエアの使用には当局の承認が必要となる。
EPAは「EPAとCARBは、提出されたソフトウエアの評価を早急に開始する」とした。
VWは排ガス不正問題で米国における対象車を3つの世代に分類。最新モデルは「第3世代」で、約7万台あり、優先して修理する。
EPAは2012─14年型「パサート」を「第2世代」と表現。VWによると、第2世代の台数は約9万台。VW米国法人のマイケル・ホーン社長兼最高経営責任者(CEO)は、第2世代の修理開始は来年央ごろになるとしている。
対象車の中では最も古い「第1世代」は32万5000台に上り、新たなハードウエアの搭載を含む大掛かりな変更が必要となり、修理開始時期は決まっていない。

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