「フォルクスワーゲン購入の決め手は低排出」、ドイツ初の訴訟

「フォルクスワーゲン購入の決め手は低排出」、ドイツ初の訴訟
 10月7日、フォルクスワーゲン排ガス試験の不正問題で、ドイツで初めてとみられる訴訟が起こされた。写真は同社のディーゼルタンクキャップ。ロンドンで9月撮影(2015年 ロイター/Suzanne Plunkett)
[ベルリン 7日 ロイター] - フォルクスワーゲン(VW)が排ガス試験の不正行為を認めてから、ドイツで初めてとみられる訴訟が起こされた。法律事務所が7日、明らかにした。
2010年にTDIエンジンを搭載した「シャラン」を4万2000ユーロで購入した、ケルン在住の女性がVWを相手取り、購入の取り消しを求める訴えを地方裁判所に起こした。女性は、低排出が購入の決め手だったと主張している。
VWのミュラー最高経営責任者(CEO)は国内紙のインタビューで、不正排ガス問題の影響を受けるディーゼル車のリコール(回収・無償修理)を来年1月に始めると表明している。
法律事務所側は、女性は修理でエンジン性能や加速、最高速度などが損なわれることを懸念していると説明。「排出量が低くない車両をこれ以上使い続けることは、原告にとって受け入れられない」と主張した。
VWの広報担当者は訴訟について知らないとして、現時点でコメントを控えた。

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