独VWペッチュ新会長、排ガス不正問題で徹底調査を確約

独VWペッチュ新会長、排ガス不正問題で徹底調査を確約
 10月7日、VWのペッチュ新会長は徹底した調査を実施することを確約(2015年 ロイター/Axel Schmidt)
[ヴォルフスブルク(ドイツ) 7日 ロイター] - 独フォルクスワーゲン(VW)は7日に開いた監査役会でハンス・ディーター・ペッチュ最高財務責任者(CFO)の監査役会長就任を承認した。
ペッチュ新会長は承認後の記者会見で、事実解明は不明確であったり、暫定的なものではあってはならないとし、徹底した調査を実施することを確約。ただ「事実に基づいた信頼できる結果が得られるまである程度時間がかかる」との見方を示した。
VWはこの日、独当局に対し排ガス試験をめぐる不正問題をめぐるこれまでの調査結果を提出する予定。8日には米議会で公聴会が開かれ、同社の米国幹部が証言する。
この日の監査役会では不正問題をめぐる内部調査について討議。関係筋は、米議会公聴会を前に経営陣の間に「ある種の恐怖感」が出ていると指摘。ただ、現時点では問題となっている不正ソフトウェアの搭載に責任がある人物を特定するのは時期尚早との見方を示した。

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