中欧に猛烈な寒波、少なくとも25人死亡 大気汚染で減産も

中欧に猛烈な寒波、少なくとも25人死亡 大気汚染で減産も
 1月9日、ポーランドやチェコなど中欧各地で週末、気温が氷点下30度以下を記録するなど厳しい寒波や吹雪に見舞われ、少なくとも25人が死亡した。写真はブルガリアの首都ソフィアで9日撮影(2017年 ロイター/Stoyan Nenov)
[プラハ 9日 ロイター] - ポーランドやチェコなど中欧各地で週末、気温が氷点下30度以下を記録するなど厳しい寒波や吹雪に見舞われ、少なくとも25人が死亡した。
ブダペストではドナウ川が徐々に凍結していく、近年では珍しい光景がみられた。
空気によって運ばれるほこりなどによる大気汚染により、チェコやポーランドの工業地域では減産が余儀なくされた。ポーランドの首都ワルシャワやクラクフでは、大気汚染対策として公共交通機関が無料となった。
当局によると、ポーランドでは週末の寒波で17人が死亡し、11月からの死者数が65人となった。
チェコのメディアによると、首都プラハで4人が死亡するなどホームレスを中心に計6人が死亡した。南西部シュマワ山脈で氷点下34.6度が記録されるなど、山間部各地で氷点下30度以下となった。
ハンガリー通信(MTI)は8日、同国と首都ブダペストでそれぞれ過去最低となる氷点下28.1度と氷点下18.6度が記録されたと報じた。
スロバキアではホームレスの男性2人が凍死し、北部では列車の遅延や道路の閉鎖があった。ブルガリアでは、降雪と強風で道路が閉鎖され、北東部の7万5000以上の世帯が停電に見舞われた。

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