400年前の心臓に動脈硬化、仏修道院跡のミイラで確認

400年前の心臓に動脈硬化、仏修道院跡のミイラで確認
12月2日、フランス西部のレンヌにある中世の女子修道院遺跡でミイラ加工が施された人の心臓が5つ見つかり、一部から動脈硬化の痕が確認された。写真は心臓をかたどった鉛製の壺。提供写真(2015年 ロイター)
[ワシントン 2日 ロイター] - フランス西部のレンヌにある中世の女子修道院遺跡でミイラ加工が施された人の心臓が5つ見つかり、一部から動脈硬化の痕が確認された。心臓をかたどった鉛製の壺に入っていたという。
心臓は400年あまり前に埋葬されたとみられる。防腐剤などを除去し、MRIやCTスキャンで調査したところ、1つは健康な状態、一つは保存状態が悪く、残りの3つから、現代にも多く見られるアテローム性動脈硬化の痕が冠状動脈内に発見されたという。
壺に刻印された日付のうち最も早いのは1584年、最も遅いのは1655年だった。
調査に当たった放射線技師は、アテローム性動脈硬化が400年前にもあったと分かったことが重要だと述べた。
調査結果は、シカゴで行われた放射線学関連の会合で発表された。

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