アイルランドの成長率予想を下方修正、回復に大きなリスク=IMF

[ダブリン 4日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は4日、アイルランドの2013年と14年の成長率予測を下方修正し、同国が国際支援からの脱却を進めるなか、経済回復には大きなリスクがあると警告した。
IMFはアイルランドの今年の成長率見通しを従来の1.1%から0.6%に、14年については2.2%から1.8%に、それぞれ引き下げた。
消費の低迷や輸出の伸び減速、国内銀行の貸し渋りを指摘し「経済見通しへのリスクは依然としてかなり大きい」と指摘した。
景気がさらに減速すれば、債務の対国内総生産(GDP)比率は2015年に127%に上昇すると予想。金利の上昇や経済への衝撃があれば136%に達する可能性もあるとの見方を示した。同国政府の今年の債務比率予想は123%となっている。
成長減速は引き続き債務の持続可能性を脅かす大きなリスクになっているとし、赤字削減ペースの維持に向け、歳出削減と増税により向こう2年で51億ユーロを削減する計画を堅持する必要があるとの見解を示した。

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