欧州株式市場=続落、キプロスの支援策否決観測で

欧州株式市場=続落、キプロスの支援策否決観測で
3月19日、欧州株式市場は続落。写真はアテネの指数表示前を歩く人。2011年10月撮影(2013年 ロイター/John Kolesidis)
[ロンドン 19日 ロイター] 19日の欧州株式市場は続落。キプロスが金融支援策を否決し、銀行の破たんやユーロ圏への波及を招く恐れがあるとの懸念が重しとなった。
キプロス議会が銀行預金課税を盛り込んだ100億ユーロの金融支援策を否決し、支援を受けることができなければ、ソブリンデフォルト(債務不履行)やユーロ離脱のリスクもあるとアナリストは指摘している。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は4.83ポイント(0.40%)安の1194.91。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は33.51ポイント(1.24%)安の2671.96。
投資家のリスク回避の度合いを示すVSTOXX指数は前週末比で37%上昇し、2日間の上昇率としては1年半ぶりの大きさとなった。
銀行株の下げがきつく、STOXXユーロ圏銀行株指数<.SX7E>は4%安。キプロス情勢を受けて投資家がイタリアやスペインから資金を引き揚げる可能性があるとの懸念から、一時は3カ月ぶり安値をつける場面もあった。
国別ではギリシャ市場<.ATG>が3.9%安と大きく下げた。キプロス市場は休場だった。

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