国立女性教育会館(NWEC)の統廃合の危機について署名のお願い
国立女性教育会館は、34年前に、世界的に見てきわめて遅れている日本の男女共同参画の状況を前進させていくための拠点として、全国の女性たちの強い要望・想いを受けて設立されました。
この国立女性会館をほかの組織に併合しようという動きがでています。国立女性教育会館のNPO法人化の可能性や、国立女性教育会館と国立青少年教育振興機構・日本スポーツ振興センターとの組織統合の可能性が議論されているのです。
国立女性教育会館が、他の事業や組織に埋もれることなく、独立的な運営が維持できるよう要望する署名活動が起こっています。
当NPOも、知的人材を活用するという観点から、ポストドクター問題、女性研究者の問題、定年後の知的人材活用の方途などに取り組んでおります。
国立女性会館(NWEC)が、統廃合の危機にさらされていることは、この呼びかけに答えて、署名を皆さんに呼びかけます。ご賛同の方々は、以下のメールアドレスにお名前やご意見をお書きの上、メールで送っていただくようお願いします。
私は、呼びかけ人になることについて、MPO法人知的人材ネットワークあいんしゅたいん理事長(ならびに女性研究者の会:京都代表)の肩書を使わせていただくことをご了承いただいて、ここに、当NPOのホームページで呼びかけを行うこととしました。
この活動グループの名称は「男女共同参画をすすめるための緊急対話」となっております。
代表は堂本暁子氏、事務局長は原ひろ子氏、連絡先は、事務局担当の松尾圭氏。
FAX:043-239-7501
メール:sankakukinkyu2011[at]gmail.com( [at] を@に直して下さい)
「期限付きで機嫌よく」必要な時期に限定した活動にしたいと考えています。賛同署名は、以下の通りです。ご賛同の方はご一報ください
宛先 大坪:hisako54[at]tcn-catv.ne.jp( [at] を@に直して下さい)
坂東:masako[at]jein.jp( [at] を@に直して下さい)
NPO知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん理事長
女性研究者の会:京都代表 坂東昌子
独立行政法人 国立女性教育会館(NWEC)についての要望書
行政刷新会議・独立行政法人改革に関する分科会の10月14日の中間報告によると、国立女性教育会館のNPO法人化の可能性や、国立女性教育会館と国立青少年教育振興機構・日本スポーツ振興センターとの組織統合の可能性が議論されています。
国立女性教育会館は、34年間、男女共同参画の視点に立った社会づくり、地域づくりのための人材育成と国際交流の拠点として役割を果たしてきました。開館以来NWECで学び地域のリーダーとして活動する女性達の数は100万人を超えました。しかしながら、今なお男女共同参画推進のためのNWECの果たす女性教育の場としての重要性はますます強まっています。また、NWECの存在意義に関しては、昨年12月に閣議決定された「第3次男女共同参画基本計画」においても明記されているところです。
全国の女性センターや女性団体、個人にとって、重要な男女共同参画の拠点である国立女性教育会館がNPO化や他法人と統合されることは、国が責任を持って、真正面から男女共同参画に取り組むことを放棄したと国内的にも国際的にも受け取られかねません。
私たちは、国立女性教育会館が、他の事業や組織に埋もれることなく、独立的な運営が維持できるよう強く要望します。
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******呼びかけ人リスト******
青木怜子 |
社・大学女性協会会長 |
赤松良子 |
WINWIN代表 |
天野恵子 |
医師、性差医学・医療学会 |
有馬真喜子 |
ジャーナリスト |
池上清子 |
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井上輝子 |
和光大学名誉教授 |
岩男壽美子 |
慶応義塾大学名誉教授 |
岩田喜美枝 |
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江尻美穂子 |
国連NGO国内婦人委員会委員長
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大島煦美子 |
財・新潟県女性財団理事長 |
大坪久子 |
女性研究者の会 |
大野曜 |
公財・日本女性学習財団理事長 |
鹿嶋敬 |
実践女子大学教授 |
桜井陽子 |
NPO法人全国女性会館協議会理事長 |
清水澄子 |
I女性会議共同代表 |
清水鳩子 |
財・主婦会館理事長 |
庄司洋子 |
立教大学教授 |
住田裕子 |
弁護士 |
田中和子 |
國學院大学教授 |
田中正子 |
日本女性監視機構代表 |
田端八重子 |
もりおか女性センターセンター長 |
堂本暁子 |
女性と健康ネットワーク代表 |
中畔都舍子 |
全国地域婦人団体連絡協議会会長 |
橋本ヒロ子 |
十文字学園女子大学副学長 |
橋本葉子 |
国際婦人年連絡会世話人 |
林陽子 |
弁護士 |
原ひろ子 |
女性と健康ネットワーク副代表 |
日置雅子 |
NPO法人ウィル21フォーラム理事長 |
樋口恵子 |
NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長 |
房野桂 |
国際婦人年連絡会国際開発委員会座長 |
船橋邦子 |
北京JAC共同代表 |
古橋源六郎 |
財・日本交通安全教育普及協会会長 |
松下光惠 |
静岡市女性会館館長 |
三隅佳子 |
NPO法人共同参画実行ネット理事長 |
村松泰子 |
東京学芸大学学長 |
目黒依子 |
リーダーシップ111代表 |
山口文代 |
流山パートナーシップ |
山崎捷子 |
社・国際女性教育振興会会長 |
山下泰子 |
日本女性差別撤廃条約NGOネットワーク代表 |
******NWECの活動について*******
呼びかけ人の1人、大坪さんから、以下のように最近の例をあげて、NWECの女性研究者にとっても意義深い企画を助けていただいていることをご報告いただきました。
1.平成22年度「女子中高生夏の学校2010〜科学・技 術者のたまごたちへ〜」実施報告
2.「大学・研究機関のための男女共同参画推進研修」
3.「女性研究者のエンパワーメントと新領域創成に向けた日米シンポジウム」
4.国際的活動 Connections: Bringing Together the Next Generation of Women Leaders in Science, Technology, Engineering and Mathematics
1.は日本物理学会男女共同参画委員の鳥養先生が立ち上げられたいわゆる夏の学校で、約110人の女子中高生、約30名の大学生企画委員(夏学の卒業生が大学生になってTAとして夏学に戻ってきています。素晴らしいことです。)、約30名の大人の企画委員、それに会館のメンバーの協力で二泊三日の盛りだくさんの行事を行います。学協会が全面的にかかわっているので、最近はフィールドワーク(生態学)やインターネットを使った南極越冬隊との交信、ハワイの天文台との交信、韓国の理系高校の女生徒とのテレビ会議など盛りだくさんです。
2.は大学や研究期間で共同参画を進めるための研修で、これはNWECにしかない研修だと思います。日本大学の参画室の女性室員も参加しましたが、とても刺激になっておもしろかったと言うことです。大学における女性研究者支援を支える実務者のための研修です。
3.は、日米の若手女性研究者の交流として高く評価はされるべきで、これにはJST、NWEC、NSF東京出張所が関わりました。両立支援のその先に来るものに照準をあてて、共同研究によるすぐれた研究成果、特に境界領域の創出ということを目的に日米の若手女性研究者が一同に会しました。セミクローズドの会議だったのですが、日本側の人選の方法はもう少し公開性を持たせた方がよいと思いました。内容については、上記URLをご覧下さい。"Connections: Bringing Together the Next Generation of Women Leaders in Science, Technology, Engineering and Mathematics" というのは、アメリカ側のタイトルで、NSF東京のHPにも出ています。