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毎日新聞 2006年10月3日 北海道朝刊

伊吹文部科学大臣の滝川市教委批判は、
全くそのとおりだと思います。

学校管理者はこの問題を重く受け止めて欲しいと思います。

書きたいこともあるのですが、会合があるので、
毎日新聞 2006年10月3日 北海道朝刊
を紹介するにとどめます。

以下引用です。
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毎日新聞 2006年10月3日 北海道朝刊
北海道・滝川の教室自殺
:いじめ、なお認めず 市教委「遺書内容、直結しない」

 滝川市の小学校の教室で昨年9月、6年生の女児(当時12歳)が首をつり、その後死亡した問題で、市教育委員会は2日開いた記者会見で、「原因は現時点で特定できない」と述べ、いじめの存在を事実上認めないとの従来の見解を繰り返した。女児が「『キモイ』と言われてとてもつらくなりました」と記した遺書の内容について、市教委側は「クラス全員から言われたとの事実は出ていない」などとした。

 安西輝恭教育長は市役所で開いた会見の冒頭、「心のサインをつかむことができず誠に申し訳ない。心からお悔やみ申し上げます」と述べた。

 市教委側の説明によると、女児が江部乙小で首をつった昨年9月9日夕方、河江邦利校長が母親(37)の了解で一部を読み、同10月12日、遺族の読み上げで概略を把握したという。今年6月21日、遺族の了承でコピーを入手した。

 遺書の内容で、女児が5年生時に「キモイ」と言われたことについて、市教委側はバレンタインチョコを渡そうとした同級生からの言葉と明かしたが、いじめには直結しないとの考えを示した。

 また6年生の時、「私がチクリだったのか差べつされるようになりました」とした記述について、女児が友人のノートの内容を言いふらしたとしたうえで、「担任の指導がなされ、解決したと受け止めた」と説明した。

 さらに教室が自殺を試みた現場となったことについて、安西教育長は「なぜ教室だったのか、おそらくさまざまなことがあったのだろう」と、今後も引き続き調査する考えを示したが、遺族に結果を伝える時期や調査方法は明言しなかった。

 会見後、遺族の男性は「『いじめを認めない』とのマニュアルでもあるのではないか。10月12日には遺書の内容を教えているのに、6月まで知らないというのはおかしい」と不満を述べた。【遠藤拓、西端栄一郎】

 ◇前夜、いつもより甘えてきた感じだった…

 ◇母親「無念」

 「なぜここまで追いつめられなければいけなかったのか」。女児の母親(37)は今年5月、毎日新聞の取材に、死を防げなかった無念を吐露した。「もっと学校のことを尋ねておけばよかった」。日ごろの言動からは、友人関係に悩む様子は感じ取れなかったという。

 女児は母親と親族の男性(58)との3人暮らし。読書好きで、将来の夢は薬剤師。物静かで、学校での出来事を話すこともほとんどなかった。

 母親は一度だけ、いじめを疑ったことがある。5年時の課外学習で男の子のグループに班分けされたと知ったからだ。「いじめられているの?」との問いかけに「違うよ」と否定された。やり取りはそれっきり。学校に問うこともなかった。

 自殺を試みる2、3日前の夕方、女児は自室で何か書いていた。母親は「あれは遺書だったのかもしれない」と振り返る。女児は前夜、母親の布団で寝た。「いつもより甘えてきた感じだった。その時、何を考えていたんでしょう」。母親は言葉を詰まらせた。

 「お母さん、行って来るから」。当日早朝、女児の最後の言葉になった。いつもと何も変わらない一日が始まったはずだった。しかし、約1時間後、学校から「首をつった」と連絡。母親には事故としか思えなかった。

 女児は一度も意識を取り戻すことなく、4カ月後に入院先の病院で12年の人生を終えた。「まだ逝(い)ってほしくない」。母親は8カ月たった今も、部屋の遺品を片づけられずにいる。【遠藤拓】

 ◇滝川市教委・一問一答

 2日あった記者会見での滝川市教委と報道陣の一問一答は次の通り。

 --いじめはあったのではないか

 ◆今のところいじめの内容は把握できていない。原因を特定できない。

 --なぜ教室が現場となったか

 ◆教室で自殺が起こったのは極めて重く感じないといけない。ただなぜ教室だったのか、おそらくさまざまなことがあったのだろう。重視はするが(原因を)特定するのは難しい。

 --死んだ結果を重視していじめと判断できないのか

 ◆手紙を書く背景を考えると相当の重いもの、悲痛の叫びがあった。その裏付けをつぶさにつかみたい。

 --いじめでないという根拠は

 ◆6年時の欠席日数は2日、発熱時だった。毎朝1、2番に来て担任といろんな話をする。その中で変わった様子が見られず、担任は把握できなかった。学校がいやだったわけでない。学校に喜んで来ると。

 --昨年11月の記者発表で「いじめを把握していない」としたのは、いじめを公にすることを避けたためなのか

 ◆隠すことはしていない。ただ(当時は内容を)アバウトにしか承知していなかった。

 --これまでの調査は十分か

 ◆学校も一生懸命やった。完ぺきかと言われると、そう申し上げるのは失礼だ。


Excite エキサイト : 社会ニュース
by japan-current | 2006-10-03 17:19 | ニュース

胸を張って「BMIは22です」と言えるまでの徒然草。「japan current」とは「黒潮(日本海流)」のことですが、「日本の今」という意味合いをあわせて用いています。


by Japan-current