セキュリティを強化する--Google Chromeのお勧めセキュリティ拡張機能10選

文:Michael Kassner (Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2010-06-10 08:30

 Google Chromeはセキュリティについてしっかりと考慮されていることで知られている。とは言うものの、本記事で紹介しているサードパーティー製の拡張機能を利用することで、オンラインにおけるセキュリティと機能性の双方をさらに向上させることができる。

 Google Chromeは筆者が愛用しているウェブブラウザである。なぜかって?それは現在利用可能なウェブブラウザのなかで、ほぼ間違いなく最もセキュアであるからだ。とは言うものの筆者は、ことセキュリティの強化について言えば、やりすぎという言葉はないと確信している。このため、セキュリティ強化に役立つ拡張機能がサードパーティーによって開発された際には、それをチェックするようにしている。では以下に、検討に値する拡張機能を10個紹介してみよう。

#1:AdBlock

 AdBlockはセキュリティ拡張機能ではないという意見もあるかもしれない。しかし筆者は、AdBlockを使用せずにウェブ閲覧を行う気にはなれない。AdBlockを使用することで、広告を利用するという最近流行の攻撃からもPCを守れるようになる。広告にマルウェアを埋め込む攻撃には、The New York Timesのような信頼されているウェブサイトでさえも利用されているのである(関連英文記事)。AdBlockはこういった攻撃からPCを守ってくれるというわけだ。

#2:Bug Me Not

 Bug Me Notはユニークな拡張機能である。この拡張機能の目的は、会員登録が必要なウェブサイトからの広告スパムを防ぐことにある。ユーザーは、会員登録が必要なウェブサイトを閲覧する際にBug Me Notを起動(ログインページが表示された際に、アドレスバーの右側に表示されているアイコンをクリック)することになる。するとBugMeNot.comのデータベースが検索され、そのサイトの会員登録情報が登録されているかどうかがチェックされる。該当情報が登録されている場合、その情報はBug Me Notによって登録フォームに転記されるため、ユーザーは自らの情報を提供することなく目的のウェブサイトを利用し続けることができるわけである。

#3:FlashBlock

 Flashの脆弱性を突いた攻撃が増加してきている。FlashBlockはまず最初に、Flashコンテンツをウェブページ上に表示させないようにすることで、こういった攻撃を防ぐようになっている。その後ユーザーは、ウェブページ上にあるFlashコンテンツの表示を個別に許可するか、すべてまとめて許可するかを選択できる。またFlashBlockは、信頼できるサイトをホワイトリストに登録できるようにもなっている。

#4:LastPass

 LastPassはオンラインパスワード管理ツールであり、フォーム自動入力ツールでもある。パスワードや個人情報はオンライン上で管理されているため、複数のコンピュータ間で同期させることもできる。同期の際、LastPassのサーバに送信されるすべてのデータはローカル環境で暗号化され、その後アップロードが行われる。その他の便利な機能については、LastPassをレビューした筆者の記事(英文)を参考にしてほしい。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. セキュリティ

    経営陣に伝わりづらい「EDR」の必要性、従来型EDRの運用課題を解決するヒントを解説

  3. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    中小企業のDX奮闘記--都市伝説に騙されずに業務改善を実現したAI活用成功譚

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]