サイボウズは4月10日、PaaS「kintone」の開発者向けコミュニティサイト「cybozu.com developer network」を開設した。エンドユーザー、インテグレーターを問わず誰でも無料で利用できる。
kintoneは、ユーザー自らが用途にあわせてウェブデータベース型の業務アプリケーションを構築して利用できるPaaS。ノンプログラミングで開発でき、営業の案件管理、顧客からの問い合せ履歴やクレーム対応の管理、プロジェクトの進捗やタスク管理、従業員の日報などといった業務ツールをウェブで展開できる。APIも提供されており、他システムとのデータ連携などにも対応している。
kintoneの開発者向けに情報を提供するため、2013年7月に技術情報サイト「cybozu.com developers」を開設。今回のdeveloper networkは、developersを拡張した。
これまでの技術情報に加え、今回はコミュニティスペースとして、新たにQ&Aなどをメンバー同士でやりとりできるようになった。サイトにメンバー登録すると、kintoneの開発者ライセンス(ユーザー数2、ディスク容量4Gバイト)を1年間無料で利用できる。
developer network開設に伴い、kintone本体でも、4月13日に実施するアップデートでカスタマイズやAPIを中心とした機能を追加、拡充する予定。HTMLを記述して一覧画面をカスタマイズできる「カスタマイズビュー」、アプリへのCSSファイル適用機能などを搭載し、より柔軟に画面を設計できるようになる。APIに新たに9つの機能を搭載し、より高度なシステムを構築できるという。
今回のアップデートでは、APIにレコードのリビジョンを管理する機能が追加される。APIのレスポンスにリビジョン番号を示すフィールドとパラメータが追加される。リビジョン番号を使うことで、複数のリクエストを順番に実行する時に、ほかのリクエストの割り込みでレコードが更新されるのを防ぐ。
cybozu.com developer network(サイボウズ提供)