昨今エンジニアの求人はどんどん増えており、スタートアップ向けの求人欄には「1からサービスを作れるエンジニア」「フルスタックエンジニア」「CTOになりたいエンジニア」などの言葉がずらりと並んでいます。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発行した「IT人材白書2016」によると、IT人材を求めるIT企業の割合は年々増加しており、IT人材の質に関する調査では「大幅に不足している」と「やや不足している」を合計すると9割を超えるという結果が出ています。
今後あらゆるものがインターネットに接続されると言われる中で、この流れはさらに加速することが予想されます。
(出所:IPA - IT人材白書2016)
(出所:IPA - IT人材白書2016)
IT人材不足が加速する中、今どのようなエンジニアが求められているのでしょうか。その答えの一端として最近欧州で注目を集めているのが、eリーダーシップです。
eリーダーシップとは、戦略的リーダーシップとビジネススキル、ITスキルを兼ね備えたスキルのことで、empiricaが発行した「e-Leadership Skills for Small and Medium Sized Enterprises」で紹介されています。
これまでエンジニアは、アーキテクチャや実装、トラブルシューティングなどのITスキル能力が重視されてきました。これはまだクラウド環境が整備されていなかった時代にPCの性能をいかに効率良く使うかというところに重きが置かれていたことが大きな理由です。ところが、クラウド化やオープンソース化が進む今、技術革新をもたらす重要なスキルとしてeリーダーシップというスキルが注目されているのです。
(出所:empirica - e-Leadership Skills for Small and Medium Sized Enterprises)
(出所:IPA - IT人材白書2016)
以下、私が2014年に会社を創業してからバックオフィス業務の自動化サービスとしてGozalを運用してきた中で、特にスタートアップのエンジニアに必要とされるeリーダーシップというスキルについて、弊社の取組みもあわせて書かせていただこうと思います。