私が愛用しているフリーウェアツールの多くには、似たような機能を持った競合がたくさん存在しているものの、便利な機能が多すぎて困るということはないはずだ。以下の4つのユーティリティは、ファイルのバックアップ取得や、スクリーンショットの取得、プログラムのアンインストール、ダウンロード速度の測定を行うためのものであり、おそらくあなたはその名前も聞いたことがないはずだ。
MyUninstallerは、Windowsがデフォルトで提供している「プログラムの追加と削除」ユーティリティを置き換えるものであり、Revo Uninstallerの代替として使えるものとなっている。これらはいずれもプログラムのアンインストールを行うユーティリティであるが、類似点はそのくらいしかない。
MyUninstallerはRevoと比べると極めて軽量であり、Revoが搭載している「AutoRun Manager」(言語を日本語に指定した場合は「AutoRun管理」)といった余計な機能は一切搭載されていない。また、MyUninstallerはカスタマイズできる部分がRevoと比べるとずっと少ない。こういった選択肢の少なさがアンインストール時間の高速化につながっているのだ。Revoは「Moderate」(言語を日本語に指定した場合は「標準」)を指定した場合、Adobe Readerを約2分でアンインストールする一方、MyUninstallerは20秒未満でアンインストールを終えることができるのである。
その力は小ささのみから来ているわけではない。インストール済みプログラムの情報をファイルに保存したり、クリップボードにコピーしたり、インストールの変更を行ったり、インストール済みプログラム一覧からの検索を行ったりすることができるのだ。インストールの変更によって、インストーラを再実行し、プログラムを変更できるようになる。ただ、MyUninstallerのインターフェースデザインはWindows 2000の頃からほとんど変わっていないため、より洗練された、そして堅牢なプログラムを探しているのであればRevoの方がお勧めかもしれない。しかし、あなたがとにかく高速なユーティリティを探しているというのであれば、MyUninstallerがお勧めだろう。
ファイルのバックアップを行うAutoVerも、シンプルなインターフェースを採用したユーティリティである。しかし、そのシンプルさとは裏腹に、このプログラムを用いることでさまざまな作業を行うことができる。
watcher(バックアップ対象やバックアップ先を指定したエントリ)を追加/削除する方法は、直接的なものとなっている。新しいwatcherの追加は[Add new watcher]ボタンをクリックした後、watcher名を設定し、バックアップしたいフォルダとバックアップ先を指定するだけである。なお、watcherを追加する際にバックアップ先フォルダを作成することもできる。そして、バックアップはファイルを保存すると同時に自動的に開始される。また、より高度な設定を行うことによって特定のファイルのみをバックアップ対象としたり、特定のファイル/フォルダをバックアップ対象から除外したり、バックアップとして作成されるファイル名に埋め込まれるタイムスタンプの形式を変更したりすることができる。さらに、特定のwatcherに対するバックアップの停止/再開を行ったり、バックアップ先のファイル群を操作したりすることもできる。
ツールバー上にあるはっきりした色のボタンがWinZipを彷彿させるという点ぐらいしか、AutoVerの大きな短所と言えるところはない。
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