大物ブロガーのRobert Scoble氏は米国太平洋標準時間5月11日の午後11時50分ごろ、次のような短いメッセージをTwitterに投稿した。「@dtanが北京で地震が発生したと報じている。どのくらいの大きさなのだろうか。米国地質調査所(USGS)のサイトをチェックしに行かなくちゃ」
もちろん今では全世界が知っていることだが、Scoble氏が述べているのは、すでに少なくとも1万2000人が死亡したと見なされている大規模な地震のことである。
Scoble氏はその後、米国地質調査所が何らかの情報を掲載する前にTwitterではこの大地震のニュースが飛び交っていたと主張したが、それを疑問に感じる人もいるかもしれない。しかし、1つ明らかなことがあるように思われる。それは、この地震に気づき、すぐにTwitterに何十ものメッセージを書き始めたのがScoble氏だったからこそ、この大災害のニュースや中国の状況に関する現地からのリポートが通常想定される場合よりもはるかに迅速に広まったということである。
なんといってもScoble氏は大多数のフォロワーが存在するTwitterユーザーなのである。Twitterにおける同氏の活動は、現在2万3264人が注目している。フォロワーの多い上位100位までのTwitterユーザーを追跡しているTwitterholicというサイトによると、Scoble氏は第5位にランクされている。
しかし、その事実はScoble氏やScoble氏の投稿をフォローしている2万人余りの人々にとって厳密にどのような意味を持つのだろうか。これは、Scoble氏がその活動によって最も大きな価値を提供しているユーザーの1人だということなのだろうか。一部の観察者はユーザーの動向を測定する数値にその答えを求めようとしている。彼らが何人の人々をフォローしているのか、何人の人々によってフォローされているのか、投稿したメッセージの総数はどれくらいなのか。
「何千何万と存在するTwitterユーザーは、きわめてさまざまな方法でTwitterを利用している」とLouisGray.comの著者であるLouis Gray氏は、活発な議論の的になったあるブログの投稿で次のように述べている。「Twitterのユーザーには異なるカテゴリが存在するように思われる。多数のオーディエンスを獲得しているユーザー(「更新数」に比べて「フォロワー数」が多い)、ある程度の人々の関心を引きつけているユーザー(「更新数」と「フォロワー数」が同程度)、そして発言の比率が多い騒々しいユーザー(実際の「フォロワー数」よりも「更新数」がはるかに多い)というように」(Gray氏)
Gray氏は自身の投稿で、同氏の言うところの「ノイズ発生比率」という基準を紹介している。これは、あるユーザーの発言(Twitterでは「更新(update)」と呼ばれる)の比率のみに着目するものである。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」