ソーシャルネットワーキングを利用したマーケティングは、到達できる範囲を拡大し、極めて絞り込まれた顧客とよい関係を築く助けとなる。しかしこれは、正しいやり方でアプローチできればの話だ。
この数年、企業は様々なソーシャルメディアネットワークをマーケティングキャンペーンに組み込み始めている。しかし、そういったネットワークを操るのは難しい。この記事では、マーケティングでソーシャルメディアを上手に使うのに役立つ10のヒントを紹介する。
ソーシャルネットワーキングサイトはより多くの機能を取り込みつつあるかもしれないが、だからといってその機能をすべて使う必要はない。90年代の「ポータルサイト」を覚えているだろうか。当時われわれが学んだ教訓は、1つのサイトが想像できるあらゆる機能を提供しているからといって、ユーザーは必ずしもその目的にそのサイトを使うわけではないということだ(ただし、特にFacebookはこの教訓を参考にしなかったのだが)。例えば、Facebookのストアフロントに飛びついた小売業者は、今では手を引いている。これは、ユーザーが「Facebook」を使って買い物をしたいとは思っていないためだ。ニーズを満たすには、ソーシャルネットワークが提供しているものではなく、最善のツールを使うこと。
従来の広告では、時間の投資は比較的少なかった。従来の広告の場合は、広告を作り、その広告を出す手配をし、効果を測定する。一方ソーシャルネットワーキングの場合は、成功するには非常に多くの時間を注ぎ込む必要がある。単にFacebook上でプレゼンスを持つだけでは十分ではない。顧客と関わって彼らの注目を維持し、顧客があなたに関心を持ち続けるべき理由を与える必要がある。
ソーシャルネットワーキングサイトへの広告も、効果的な場合がある。ソーシャルネットワーキングサイトの広告は、検索エンジンを使ったマーケティングのように(検索クエリーから分かるような)ユーザーの差し迫ったニーズをターゲットとしているわけではなく、活動の蓄積やユーザー自身が発信したデータ(興味、「いいね!」など)をターゲットとしている。その結果、ソーシャルネットワーキング上での広告は極めて絞り込まれたものになり得る。
企業はよく、単に年齢に基づいて「ソーシャルネットワーキングの専門家」を雇うという過ちを犯す。若くて大学時代や高校時代にFacebookを使ったことがあるということは、必ずしもその人がマーケティングキャンペーンをうまく運営するのに必要な他のスキルセットを持っていることを意味しない。同様に、FacebookやGoogle+に多くの時間を費やしている人が、そこでマーケティングする方法を知っているとは限らない。サイトは手段であり、手段は教えることができる。一方で技能を学ぶことの方が難しい。年齢や利用のレベルではなく、経験に基づいて人を雇うこと。
ソーシャルネットワーキングは、道具箱の中の道具の1つであり、新しい道具箱ではない。従来のマーケティング活動の一部をソーシャルネットワークに移すことはできるかもしれないが、従来の技法もやはり利用すべきだ。ソーシャルネットワーキングを使ったマーケティングは、その大部分が安価だという利点を持っているが、もし既存のマーケティングキャンペーンがビジネスにつながっているのなら、それを切り詰めてソーシャルマーケティングに注力するのは間違いだ。
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