よい話し手は下手なスライドでも何とかすることができるが、世界最高のスライドも、準備不足の話し手を救うことはできない。自分のプレゼンテーションについて、以下の10の質問に答えてみて欲しい。誠実に自分のプレゼンテーションを評価すれば、プレゼンテーションでひどい目に遭うのを避けることができるかもしれない。
熱心な聴衆に、何も映っていないスクリーンを見せるのは最悪だ。話し手の賢さを見せるはずが、「問題」を発見しようとテーブルの下や演台の周りをうろうろする姿を見せることになる。遅れたことをどんなに丁寧に謝っても、決して完全に取り返すことはできない。
もしこの質問への答えがノーであれば、読者のプレゼンテーションの質は疑わしい。技術的な問題は、プレゼンテーションを台無しにするものではないが、始める前からいくらか信頼を失ってしまう。幸運なことに、この問題を解決するのは簡単だ。会場、機材、資料をよく知ることだ。さもなくば、最初からやらないこと。
「賢さで圧倒できなければ、戯言で煙に巻け」と言われるのを聞いたことがある人もいるかも知れない。無意味な図や表が多ければ、それは話し手が十分な情報を持っていないということを示している。もちろん、違う場合もあるが、これはよい目安だ。
もしこの質問への答えがノーであれば、確実には言えないが、読者のプレゼンテーションの質は疑わしい。それぞれの写真、グラフ、図が、議論の中の重要な論点1つを裏付けているようにすること。
フォントとフォントサイズを間違えば、優れたプレゼンテーションも蝕まれてしまう。美的感覚やアピールできるかではなく、読みやすさでフォントとフォントサイズを選ぶこと。聴衆が一人ひとりが、スクリーンへの距離に関わらず、すべてのスライドを読めるべきだ。色、コントラスト、ライティングも、このパッケージの一部を構成している。
もしこの質問への答えがノーであれば、読者のプレゼンテーションにはまずいところがあるが、これは簡単に修正できる。読みやすいフォントを選び(何らかの形で、伝えたいメッセージを裏付けるのでない限り、装飾的なフォントや特殊なフォントは避けること)、十分に読めるサイズにするが、大き過ぎないようにする。フォントの数は最小限に抑えること。2種類か3種類で十分だ。
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