自分が操作しているPC画面の動きを、遠隔地の誰かに操作方法込みで見せたい、あるいは見てもらいたいという場合がある。今起こっているトラブルの様子を見せてアドバイスをもらいたい時や、それとは逆に自分の操作手順を相手に参考にしてほしい場合などがそうだ。
しかしこれらを普通に実行しようとするとかなりの手間がかかる。まず第一にデスクトップを録画できるソフトをインストールする必要がある。また動画共有サービスにアップロードする場合はそのサービスのアカウントも必要だ。解像度やフレームレートの設定など、動画そのものについての知識が求められる場合もある。
これらの面倒な作業を、あれこれ考えることなくオールインワンでできるのが、今回紹介する「ShowMeWhatsWrong.com」だ。ソフトのインストールすら不要で、Javaアプレットを用いてデスクトップを録画し、あらかじめ用意されたURLにアップロードして遠隔地から見られるようにするサービスである。
サイトのトップページにアクセスして送信先メールアドレスなどの必要事項を入力すると、録画に必要なJavaアプレットのダウンロードが始まる。ダウンロードが完了するとカウントダウンのあとデスクトップの録画が開始される。最大録画時間は5分で、ウィンドウ右下のSTOPボタンを押すと録画が停止され、アップロードが自動的に開始される。完了するとURLが記されたメールが相手に自動送信される。このURLにアクセスすれば、デスクトップの様子が動画共有サイトよろしくブラウザ上で再生できるというわけだ。
実際に試してみたが、いともあっさりデスクトップを録画した動画が共有でき驚かされた。PC初心者の場合、現在のデスクトップの状況を電話口やメールでは的確に説明できないことも少なくないが、このサービスを使えば、タスクトレイやメニューバーといった用語をまったく知らない初心者でも操作手順をそのまま録画し、遠隔地にいる他人に見てもらうことができる。電話やメールでのトラブルシューティングではラチがあかない場合に重宝するだろう。
多少クセがあるのが録画の領域。個々のウィンドウを指定するのではなく、ディスプレイ全体が録画の対象となる。WUXGA(1920×1200)などのディスプレイだと巨大なファイルが生成されてしまうので、必要に応じ解像度を変更してから録画することも視野に入れたい。またブラウザの設定やプラグインの有無によっては動作が不安定になることがあった。試してみてうまく動作しなければ、次回以降紹介する「Screenjelly」や「Screencast-O-Matic」などの同等サービスも試してみるとよいだろう。
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