Edward Snowden氏がリークした大量の文書から、米国家安全保障局(NSA)が世界中の5万を超えるコンピュータネットワークにマルウェアを仕込んでいたことを示す新たなスライドが見つかったという。オランダの報道機関NRCが報じた。
2012年にNSA幹部によるプレゼンテーション用スライドには、世界中にクモの巣状に広がる「Computer Network Exploitation」(CNE)を使ったアクセスポイントの分布図が示されている。
これまでに明らかにされているNSAのあらゆるスライドと同じく、こちらのスライドも「Powerpoint」の美しさを競うコンテストで優勝することはなさそうだ。
しかしそのことで、この米政府によるマルウェアの分布図が暗示する、衝撃的な事実への注目がそれるわけではない。なお、米政府はこのオランダのメディアに対し「ノーコメント」としている。
以下は今回の記事の抜粋だ。
米国の諜報機関、すなわちNSAは、世界中で5万以上のコンピュータネットワークを悪意のあるソフトウェアに感染させた。このソフトウェアは、機密情報の抜き取りを目的に作成されたものだ。
NSAの元職員Edward Snowden氏によって提供され、NRCが確認した文書は、このことを証明している。
(中略)NSAはコメントを拒否し、米政府に問い合わせるようにと回答した。政府報道官は機密資料の開示について、いかなるものでも、われわれ国家の安全保障上有害であると述べた。
オランダ政府の諜報機関には独自のハッキング部隊があるものの、CNEのスライドに示されているNSAが実施したタイプの作戦に従事することは、法律で禁じられているとNRCの記事は結んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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