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次世代宇宙船の「Skylon」、試作機開発にゴーサイン

James Martin (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 高橋朋子 佐藤卓2011年05月31日 14時57分
 通常の滑走路を利用して離着陸できる宇宙船スペースプレーンが実現に一歩近づいた。

 英企業Reaction Enginesが設計を手がける次世代宇宙船「Skylon」および「SABRE」(Synergistic Air-Breathing Rocket Engine)エンジンがこのほど、欧州宇宙機関(ESA)による技術審査を通過し、初期試作機の開発へ向けたゴーサインを得た。

 Skylonについては、2010年9月に英国ハーウェルにある国際宇宙革新センターで実現可能性を検討する一連の会議が開かれており、それを受けてESAが開発続行に支障はないとの結論を下したものだ。

 今回の結論が下された会議では、欧州、ロシア、米国、韓国、および日本からおよそ100名の専門家が集まり、エアブリージング(空気吸い込み型)エンジンとロケットエンジンを組み合わせた次世代スペースプレーン向けの新技術について、技術的、経済的な可能性が検討された。

 この推進システムは、完全再使用が可能な単段式の宇宙機の開発を目的としている。具体的には、次の打ち上げまでに要する時間が短く、人間や貨物の輸送、科学実験など、多様なミッションに対応できる柔軟な設計を備えた宇宙機ということだ。

 Reaction Enginesによると、新技術ではペイロードを軌道に打ち上げる費用を1キログラムあたり1万5000ドルから1000ドル未満にまで下げられるため、通信衛星などを軌道に運ぶコストを大幅に削減できるという。
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 通常の滑走路を利用して離着陸できる宇宙船スペースプレーンが実現に一歩近づいた。



 英企業Reaction Enginesが設計を手がける次世代宇宙船「Skylon」および「SABRE」(Synergistic Air-Breathing Rocket Engine)エンジンがこのほど、欧州宇宙機関(ESA)による技術審査を通過し、初期試作機の開発へ向けたゴーサインを得た。

 Skylonについては、2010年9月に英国ハーウェルにある国際宇宙革新センターで実現可能性を検討する一連の会議が開かれており、それを受けてESAが開発続行に支障はないとの結論を下したものだ。

 今回の結論が下された会議では、欧州、ロシア、米国、韓国、および日本からおよそ100名の専門家が集まり、エアブリージング(空気吸い込み型)エンジンとロケットエンジンを組み合わせた次世代スペースプレーン向けの新技術について、技術的、経済的な可能性が検討された。

 この推進システムは、完全再使用が可能な単段式の宇宙機の開発を目的としている。具体的には、次の打ち上げまでに要する時間が短く、人間や貨物の輸送、科学実験など、多様なミッションに対応できる柔軟な設計を備えた宇宙機ということだ。

 Reaction Enginesによると、新技術ではペイロードを軌道に打ち上げる費用を1キログラムあたり1万5000ドルから1000ドル未満にまで下げられるため、通信衛星などを軌道に運ぶコストを大幅に削減できるという。

提供:Skylon

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