Mozillaは米国時間8月24日、「Firefox 4」のベータ第4版をリリースした。急速に増加しているウェブ上のタスクの制御を取り戻すという、新時代のブラウザにおける最大の問題の1つに対処する新しい機能を導入した。
Windows、Mac、およびLinux向けに提供されるFirefox 4ベータ4では、「Firefox Panorama」と新たに呼ばれるようになった機能が導入された。今日のブラウザでは通常、タブをウィンドウ上部に並べて配置するが、Panoramaでは、関連するタブをグループ化するMac OS XのExposeに似たインターフェースを提供する。
Panoramaでは、それぞれのタブに対応するサムネイル画像の列が表示される。サムネイルは、グループを構成する長方形のボックスの中に表示される。タブはグループ間で移動させることができ、グループにも、名前をつけたり移動させたりすることができる。
この機能の全体的な狙いには、タブ間の移動、関連タブのグループ化または再グループ化、全体像の把握を簡素化することがある。ますます細くなるタブにマウスを当てようとしたり、Alt-Tabでタブを延々と切り替えたり、リストの最後に追いやられたタブを表示するためにドロップダウンメニューを検索したりといった操作に比べると、これは、ブラウザの使用方法の大きな改良となる可能性がある。
Firefox 4ベータ4にある別の新機能としては、「Firefox Sync」がある。Firefox Syncは「Weave」とかつて呼ばれていたサービスで、同サービスは複数のコンピュータまたは携帯端末上で稼働する複数のFirefox間で、ブックマーク、開いたタブ、パスワード、閲覧履歴、フォームの自動入力データなどの情報を同期する。
Mozillaはこの機能について、「『Firefox Sync』は、サーバに送信する前にすべてのユーザーデータを暗号化し、ユーザーのウェブ上での活動を追跡しない。つまり、Firefox Syncの利便性と引き換えにプライバシーが脅かされるということは決してないということになる」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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