スマートホームやコネクテッドデバイス、モノのインターネット(IoT)など、スマートな身の回りの物が増えてきた。複数のウェブサービスを連携させる技術IFTTT(If This Then That)に対応したスマートデバイスも活躍が期待される。しかし、家庭の照明やエアコン、各種家電品などをスマート化させるためにすべて買い換えることは、財布の問題で難しい。
そこで、あらゆる押しボタンをスマート化できるユニークなガジェット「Microbot Push」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中。
Microbot Pushは、ボタンを押すことに特化したロボット。スマートフォンやPCのアプリから指示すると、ただ単に操作対象を押してくれる。単純なデバイスだが、かえって汎用的で、実用性は意外なほど高い。
人間が指で押すタイプのスイッチなら、たいていの物に取り付け可能。例えば、壁にある照明のスイッチ、コーヒーメーカーの電源ボタン、PCのキーボードが、遠隔操作で押せる。天井に取り付けられたプロジェクタの電源など、手が届かないスイッチを操作する際に便利だろう。役立つかどうかわからないが、スマートフォンの画面もタップできる。
Microbot Pushの背面はタッチ対応ボタンになっていて、指で触れると操作対象のボタンを押せる。Microbot Pushを取り付けても対象デバイスを直接操作できるため、不便になることがない。
Microbot Pushは単独で使うだけでなく、「Prota Box」と呼ぶ一種のハブを介すと複数のMicrobot Pushを集中管理できる。Microbot PushはProta BoxとBluetoothで通信し、Prota Boxは無線LAN(Wi-Fi)で家庭内ネットワークに接続して、インターネット経由の操作を可能とする。つまり、押すという片方向だけの動作だが、あらゆる押しボタンをIoT化できる。
Prota Box用アプリはほかのアプリとの連携が可能。朝になったら照明を点灯してコーヒーメーカーを起動させたり、各種スマートデバイスと連動させたりといった高度な動作を、単純な押しボタン式デバイスでも実現できる。IFTTTにも対応しており、アイデア次第で活用シーンは無限に広がる。
記事執筆時点(日本時間11月27日12時)でキャンペーン期間はまだ19日残っているが、すでにIndiegogoでの目標金額2万5000ドルを上回る約3万8000ドルの資金を集めている。
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