HTCは、Googleの最新モバイルOS「Android 6.0 Marshmallow」を搭載したデバイスをいち早く披露する大手携帯電話メーカーの仲間入りを果たした。同社の新製品の名称は「HTC One A9」だ。
その名が示唆するように、One A9はHTCの最上位ラインナップ「One」の1つだが、異なるデザインと、若干スケールダウンされた仕様を備え、実際には同社の「One M9」シリーズより低価格のモデルとなる。
One A9は、米国では399ドルでHTCのサイトにて直販される予定で、値頃なスマートフォンと言える。最小構成価格が649ドルから始まる「iPhone 6s」と比較すると、値頃感が一層強くなるのは確かだ。
One A9の画面は5インチで、iPhone 6sの4.7インチ(やや小さすぎる)と「iPhone 6s Plus」の5.5インチ(大きすぎる)の中間に位置し、筆者の手には最適のサイズだ。フルHD(1920×1080)の画面解像度は、実際に手にして鮮明だと感じた。この画面のサイズと解像度はOne M9と等しい。
標準モデルは16Gバイトのストレージを内蔵して出荷され、さらに容量が必要なユーザーのためにmicroSDカードスロットも搭載する。One A9の充電はMicro-USBポート経由で行われ、この点は新しいUSB Type-Cポートを搭載する「Nexus」の新モデルと異なる。
Googleが自ら手がけるNexusシリーズを別にすると、One A9は、GoogleのモバイルOSの最新版であるAndroid 6.0 Marshmallowをいち早く搭載するスマートフォンの1つとなる。もっとも、HTCが独自インターフェス「Sense 7」を最上部にかぶせているため、一見しただけでは最新版のAndroidが動いていることを識別できないだろう。
背面には13メガピクセルのカメラを搭載し、撮影した画像をRAW形式で保存できる。
One A9が搭載するプロセッサは「Qualcomm Snapdragon 617」で、One M9のより強力な「Qualcomm Snapdragon 810」に比べて一段落ちる8コアチップだ。バッテリ容量はかなり小さく、2150mAhしかない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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