Googleが「Mac OS X」ユーザー向けの「Chrome 39」を公開した。最新版では大きな変更として、32ビットのサポートがなくなり64ビットのみに完全対応となった。
64ビットのみに対応することで、さらに高速にし、メモリの使用を削減できるとGoogleはみている。バージョン39ではこのほか、40件以上の脆弱性が修正されている。一方で欠点もある。古いMacユーザーは、32ビットに対応した最後のバージョンである「Chrome 38」を使い続けるしかないのだ。
Appleは、2005年初めにPowerPCからIntelプロセッサに移行することを発表した。最初のIntelベースのハードウェアが登場したのは2006年初めのことだ。しかし、早期に登場したIntel搭載Macは32ビットアーキテクチャを採用しており、Appleが完全に64ビットを採用したのは2007年8月だ。
Apple製品の32ビットから64ビット切り替え時期は下記のようになっている。
「MacBook Air」は64ビットで登場した。
2009年8月にリリースされた「Mac OS X 10.6」(開発コード名:「Snow Leopard」)が32ビットのIntelベースのMacをサポートする最後のOSとなる。Snow Leopardおよびそれ以前のユーザーは、セキュリティパッチが受けられないままChrome 38を利用し続けるか、32ビットをサポートする「Firefox」や「Opera」に乗り換えるしかない。
どのぐらいのユーザーに影響するのだろうか。提供されているデータによると、MacユーザーのうちSnow Leopard以前を利用している人は10〜15%だという。これらのMacのほとんどが32ビットIntelかPowerPCベースとみてよいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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