「Google Maps」がAppleのApp Storeで承認されない可能性が新たに報じられている。
Googleは、AppleのApp Storeで提供できるよう地図アプリケーションの開発に打ち込んでいるが、The Guardianは現地時間11月5日に情報筋の話として、このアプリケーションがApp Storeに登場しない可能性もあると報じている。同紙はGoogleの従業員に対する取材を元に、AppleがGoogle Mapsを承認するかどうかについて、Googleは「楽観視していない」と伝えている。
AppleとGoogleが反目していることは確かだ。Appleは「iOS」公開当初から、iOSにGoogle Mapsを組み込んでいた。しかし、2012年9月の「iOS 6」公開以降、AppleはGoogle Mapsをお払い箱にして独自の地図アプリケーションを搭載しており、両社の争いは激化している。AppleはGoogleの「YouTube」アプリケーションもiOSから取り除いた。
面白いことに、AppleはApp StoreでYouTubeアプリケーションを承認している。しかし、AppleにはYouTubeと直接的に競合するサービスがないため承認される流れとなったようだ。Google MapsはiOSのブラウザを使えば利用可能だ。
もしも競合するという理由でGoogle Mapsを承認しないとAppleが決定したら、MapQuestをはじめとする他社の地図アプリケーションの承認を決定したAppleの判断は、その是非が問われることになるだろう。
Appleにとって幸いなのは、選択肢を検討する時間があることだ。The Guardianの情報筋によると、iOS版のGoogle Mapsは2012年中には準備が整わないという。しかし同プログラムが仕上がれば、GoogleはAppleに承認を受けるための手続きをとる予定であり、もしかすると、Appleは独自サービスと競合サービスのはざまで激しい葛藤を味わうことになるのかもしれない。
それでは、GoogleはなぜAppleが同アプリケーションを承認することに懐疑的なのだろうか?The Guardianによると、複数の情報筋が指摘するのはApp Storeの「Find maps for your iPhone」コーナーだという。これは、非難が集中したApple独自の地図サービスの代替となる無料および有料の地図アプリケーションをまとめたリストだ。リストにあるアプリケーションは、特定の場所やルートデータを表示するのにGoogleのMapsのAPIを利用していないものばかりなので、ある情報筋は、AppleはGoogleのサービスを宣伝することになるリスクを避けたいのだろうと推測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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