ワークスアプリケーションズは3月8日、IaaS「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」上での運用に対応した、勤怠管理システム「COMPANY 就労・プロジェクト管理」と申請ワークフローシステム「COMPANY Web Services」の提供を開始したことを発表した。あわせて「COMPANY 人事・給与」をハイブリッドクラウド対応版として機能を強化している。
Amazon EC2上の就労・プロジェクト管理とWeb Servicesとオンプレミスの人事・給与がデータ連携する。ワークスは先ごろ発表された、Amazon Web Servicesの東京リージョンでの検証を2月から先行して始めており、システム処理の速度改善、より安定的な稼働を実証してきたという。新しい環境で機能を拡張するパブリッククラウドの研究を推進することで、ハード面での選択の幅を広げ、ユーザー企業の投資効率の向上を支援するとしている。
従来パブリッククラウド上で人事データを保持するのは、セキュリティ面から懸念が持たれていた。そこで同社は、機密情報を保持し、人事業務担当者など限定された管理者だけが使うバックオフィスシステムをオンプレミスで運用、申請や勤怠管理など全従業員が使うフロントシステムをパブリッククラウドに乗せて、両者を連携させるパブリッククラウドの形態を取ることで、セキュリティ上のリスクを回避できると説明している。
パブリッククラウド対応版のCOMPANYを使うメリットとしては、ハードウェア費用の削減を挙げている。対象ユーザー1万人規模を想定した場合、物理サーバでの運用と比較して、30%強の費用を削減できるという。また、クラウドを活用することで、一定時にアクセスが集中する処理の負荷を分散して、安定的な運用を担保できるというメリットも挙げている。
COMPANYシリーズはパッケージで提供されており、ライセンスでの費用体系となる。パブリッククラウドの利用で、ハードウェア面でのコストを圧縮して、運用後のコスト削減、トータルコストの可視化ができるとも説明している。就労・プロジェクト管理やWeb Servicesの既存ユーザーがAmazon EC2での運用を希望すれば、今後対応を進めていくとしている。
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