どうやらAppleは、モバイルの開発分野で現在の大きな話題となっている位置情報サービスへの進出を検討しているのかもしれない。
Patently Appleは米国時間3月18日、現在位置情報データを用いて「iPhone」や他のモバイルデバイスのユーザーを結びつけるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の「iGroups」に関する特許を、Appleが申請したことを伝えた。
iGroupsは、あるイベントに参加している友人グループが連絡を取り合い、リアルタイムに情報を共有できるようにする。このコンセプトについて、すでによく知っているように感じたならば、それは、「Foursquare」「Gowalla」「Whrrl」「Loopt」や他のアプリに代表されるように、同じコンセプトを実現する似たような位置情報活用アプリが頻繁に登場するようになってきたためかもしれない。しかしながら、Appleの申請特許によれば、iGroupsは、やや他のアプリと構造が異なっているという。Appleの「MobileMe」サービスを利用することにより、たとえ携帯電話にGPSが搭載されていないiGroupsのユーザーでも、「仮想GPS」を用いて情報共有の流れに参加可能であると、同特許では説明されている。
Appleは数多くの特許を申請しており、特許申請が自動的に実際の製品開発の進行を意味するものではない。とはいえ、今回の特定された特許は、現在の位置情報活用の人気にあやかっているのみならず、2009年夏に生じた出来事を考えると興味深い。当時、「Google Voice」がApp Storeの審査で拒否されたことが大きな注目を集めていたが、一方でAppleは、iPhone上で「Google Latitude」が使用できないようにする措置も講じている。Google Latitudeを用いれば、ユーザーは自分の現在位置情報を友人に広く知らせることができるが、これはiGroupsと似ている。
さらなる今後の発表を期待させる別のヒントもあるだろうか?Google Latitudeをめぐる衝突の数カ月後、AppleはPlaceBaseという会社を買収しており、その創設者兼最高経営責任者(CEO)であったJaron Waldman氏は、現在ではAppleの「Geo Team」の一員となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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