NTTコミュニケーションズ(NTTコム)とNTTレゾナントは6月6日、ポータルサイト「goo」が提供する「goo RSSリーダー(ウェブ版)」からの閲覧履歴をもとに、ユーザーの嗜好に適したRSSを自動表示する「おすすめRSS」の共同実験を開始すると発表した。
おすすめRSSは、NTTコムが開発した「リコメンデーション技術」を活用し、RSSで更新情報を配信している膨大な数のウェブサイトの中から、ユーザーの好みにあわせた情報を含むRSSを自動的に絞り込んで表示する。
表示されるRSSは、いつどれくらいの頻度で閲覧したか、また同じRSSを閲覧した人たちが他にどのようなRSSを閲覧したかといった情報を基準とし、多くの人が閲覧しているRSSを重視した“人気順”や、閲覧者数よりもユーザーの嗜好を重視した“こだわり順”で表示することが可能となっている。
合同実験は、12月下旬まで実施される予定。goo RSSリーダー(ウェブ版)において、おすすめRSSを無料で提供し、ユーザーの利便性や満足度を検証する。
NTTレゾナントは、今後、今回の実験で得たユーザーニーズを踏まえ、goo RSSリーダー(ウェブ版)におけるリコメンデーション機能の商用化を目指すとしている。また、NTTコムは、リコメンデーションやパーソナライズに関する技術評価を行い、新たなサービスの創出を目指すと説明する。
リコメンデーション技術は、ユーザーのRSS閲覧履歴を、閲覧した時期や頻度などを統計処理するアルゴリズムを用いて分析する技術。興味があると推測される情報を把握し、適したRSSを抽出する。ユーザーのRSS閲覧履歴と全ユーザーのRSS閲覧履歴との比較を行い、類似する閲覧履歴を持つユーザー特性を分析することで、リコメンデーションの精度向上を図る。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス