松竹と三井物産は11月27日、携帯電話/パソコン向け有料動画配信事業に本格参入すると発表した。同事業の検証に向けて共同設立した企画会社デジタルマガジンを11月7日付けで増資し、事業会社化した。2007年初春をめどにサービスを開始し、5年以内に40億円の売上げ達成を目指す。
デジタルマガジンでは、動画コンテンツの企画/製作/配信をはじめ、版権管理、マーケティングなどを手がける。他媒体で流通する既存コンテンツの2次利用のほか、独自コンテンツの新規製作も行う。
製作本数は初年度300本を想定しており、当初はグラビアを中心に、バラエティ、ドラマなど、主にタレントを使った作品を提供する。また早期に映画やアニメーション、エデュテインメント(娯楽性の高い教育コンテンツ)などを追加するとしている。流通媒体も順次拡大する計画で、携帯電話やパソコン以外の端末への配信も視野に入れる。
なお、デジタルマガジンの資本金は増資後で4億8000万円。松竹とそのグループ会社である衛星劇場が51%、三井物産が49%を出資する。代表取締役は衛星劇場の久松猛朗社長が務め、役員構成は松竹グループ3人、三井物産3人とする。
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