インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」を共同で提供するNTTレゾナントと三菱総合研究所は3月9日、「第1回ブロードバンドコンテンツ利用実態調査」の結果を公表した。
この調査は、インターネット利用ユーザーのブロードバンドコンテンツの利用状況について最新の実態を把握することを目的とした定点調査で、今後は毎月1回のペースで調査結果を公開する予定。第1回となる今回は、動画コンテンツ配信についての調査を実施し、その結果を公開した。
まず、今回の有効回答者数4万5441名のうち、92.5%の大多数がブロードバンド回線(ADSL、FTTH、CATVインターネット)を利用しており、ブロードバンド環境の浸透度の高さがうかがえる結果となった。
インターネットによる動画コンテンツの配信には、これまでビデオオンデマンド(VOD)や専門チャンネルによる放送型の有料サービスが提供されてきたが、最近ではこれらに加え、テレビ放送のように無料で映像コンテンツを流すサービスが提供されてきている。
これらのサービスの利用状況についてみると、セットトップボックスを利用したインターネット放送の利用経験者が1.4%、PCを利用したVODサービスについては7.2%、テレビ局が提供するVODサービスでは1.9%と、低い割合になっている。
その一方で、無料のインターネット動画配信の利用経験者は34.4%となっており、今後の継続利用意向者が約9割を占めるなど、サービスの定着化が進むことが予想されるとしている。
利用頻度については、ほぼ毎日という層は少なく、週1回くらいから週2、3回の利用が多くなっている。また、一度見たことがある程度という層も約3分の1を占めており、まだ試し利用の域を出ていない視聴者も相当数いると分析している。また1回あたりの利用時間は、1時間未満の視聴が7割程度となっている。
さらに、無料のインターネット動画配信について、利用意向があるものの現在利用していない理由として、無料の放送サービスの存在を知らないという認知の問題が28.8%と最も多く、事業者側のプロモーション強化によって認知が進むことで今後のサービス普及の拡大が想定されるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス