Intelは、アイルランド企業Havokを買収することを明らかにした。Havokは、社名と同名の物理演算エンジンを開発している。
この買収に関する金銭的条件は明らかにされていないが、Reutersの報道よると、アイルランドのベンチャーキャピタル企業TVC Holdingsは、買収金額を約1億1000万ドルと見積もっているという。TVCは現地時間9月17日、Havok株式の約27%(約2100万ドル)を売却することで同意した。
ダブリンに拠点を置くHavokは、デジタルエフェクトやゲームの物理演算に関連したミドルウェアを9年間開発してきた。同社はテキサス州サンアントニオやサンフランシスコ、スウェーデンのストックホルム、インドのコルカタ、ドイツのミュンヘン、東京にも事業所を開設している。
同社の技術は、「BioShock」「Stranglehold」「Half Life 2」「The Elder Scrolls IV: オブリビオン」「Crackdown」「Lost Planet: Extreme Condition」「MotorStorm」「Halo 3」など多くのビデオゲームに採用されていた。また、「マトリックス」「トロイ」「ポセイドン」などの映画にもHavokの技術は利用されてきた。
IntelでSoftware and Solutions Group担当ゼネラルマネージャーおよびバイスプレジデントを務めるRenee James氏は声明で、「Havokは、ゲームやデジタルコンテンツ向けの物理演算技術において実績のあるリーディングカンパニーであり、Intelのビジュアルコンピューティングやグラフィックス分野での取り組みのおいて主要な要素となるだろう」と述べる。同氏はまた、IntelはHavokの業務に関して干渉しない方針をとり、Havokが従来どおり独立して業務を続けられるよう計画していると付け加えた。
この買収は、今週サンフランシスコで開催のIntel最大級の技術カンファレンスであるIntel Developer Forum(IDF)に先だって発表された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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