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エンタープライズシステム管理ソフトにオープンソースの波

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:緒方亮、福岡洋一2006年07月24日 22時50分

 複数の新興企業が団結し、エンタープライズシステム管理ソフトウェアの旧態依然とした世界を刷新しようと試みている。挑戦のための武器は、オープンソース方式のソフト開発と、より民主的なアプローチによる業界標準の策定だ。

 小規模企業が集まって2006年5月に設立されたOpen Management Consortium(OMC)は、システム管理の分野にオープンソースのビジネスモデルを持ち込むことを目指している。システム管理の市場は現在、大手企業によって支配されている。

 OMCの設立メンバーの1人で、新興企業Qlustersの最高技術責任者(CTO)を務めるWilliam Hurley氏によると、OMCはまだ始動したばかりの団体だが、すでに複数の大手ソフトウェアプロバイダと交渉を進め、同コンソーシアムへの参加と資金援助を求めているという。

 「今から2006年末までに、少なくとも、主要なシステム管理ベンダー2社と大手ソフトウェア企業2社がOMCに加盟する見込みだ。これらの企業は、資金面で支援してくれるだろう」(Hurley氏)

 また、システム管理企業は、OMCの取り組みを推進するためにソースコードを提供してくれるものと思う、とHurley氏は付け加えた。

 OMCの創設は、オープンソースのビジネスモデルをエンタープライズシステム管理の分野に広めようとする起業家の意気込みを示すものだ。すでにオープンソースは、OSやデータベースなど、多くの分野で揺るぎない成果を残している。

 企業の管理者は、企業ネットワークをモニターして問題を検出したり、ハードウェアのパフォーマンスを継続的に調べるために、システム管理ソフトウェアを利用する。数十億ドル規模に達するこの市場を支配するのは、Hewlett-Packard(HP)、IBM、BMC Software、CA(前Computer Associates International)といった大手企業だ。Microsoftもまた、この分野に多額の投資を行っている。

 しかし、複数の比較的小規模な企業が、現在の市場で優勢なこれら大手ベンダーが提供する重厚長大な「フレームワーク」に比べ、より安価でシンプルな製品で顧客を引きつけようとしている。

 「ソフトウェア産業の中でもシステム管理の分野はずいぶん古く、少し面白みに欠けている。(顧客側の)大企業に行っても、オープンソースの話を耳にすることはない」(Hurley氏)

 すでに地位を固めている製品は概して何万ドルものコストがかかり、大規模ネットワーク向けのものになっている。Qlustersや、これと競合するHypericでは、ハイエンド製品ほど洗練されてはいないが、多くの日常業務を行うのに十分な機能をもった製品の設計を試みている。

 「システム管理の世界で、コモディティ化したx86(サーバ)機とそのユーザーは、(数が増えているのに)事実上無視されてきた」と、Hurley氏は話す。

 2001年に設立されたQlustersは米国時間7月24日に、同社のオープンソース製品「openQRM」のアップデートを発表する予定だ。openQRMを使うと、「Xen」「VMWare」「QEMU」「Linux-VServer」といった仮想化ソフトウェアによる仮想マシンを管理できる。仮想化ソフトは、1つのマシン上で複数のOSを走らせることを可能にするものだ。

 ソフトウェアは自由に入手できるようにして、登録によるサービスサポート、法的な問題での補償、定期的なアップデートを提供するのがQlustersのビジネスモデルだ。

 また、Qlustersは2006年末までに、より高度なエンタープライズ版openQRMを発表する。こちらは管理サーバ1台あたり1250ドルのコストがかかる。

 このほか、オープンソースの管理ツールとしては、「Hyperic HQ」「OpenNMS」「Nagios」などがある。NagiosはGroundWorkによって商品化されている。

 現在、Nagios、Webmin、Zenoss、Emu Softwareの NetDirector、QlustersのopenQRM、SymbiotのopenSIMSといったオープンソースプロジェクトが、OMCに参加している。

標準化への新たなアプローチ

 IT調査会社RedMonkのアナリストであるMichael Cote氏はブログ記事の中で、こうしたオープンソースプロジェクトとベンダーはまだ初期の段階にあるが、現在定着している管理ソフトベンダーに大きな影響を与える可能性があると書いている。

 「オープンソースのシステム管理ソフトには影響を与えるだけのテクノロジがあるし、今後もそうであることは疑いない。本当の問題は、自分たちの製品を購入してもらえるよう、エンタープライズシステム管理の文化を変えさせられるかどうかだ」

 Cote氏は、すでに安定した地位を築いている規模の大きなベンダーが、標準化を推進する活動に参加することを提案している。これは、Webサービス管理において現在、競合し重複もしている2つの標準の間に生じている隔たりを考えてのことだ。

 OMCは、オープンソースによる管理製品を成功させることだけでなく業界全体での標準化も推進したいと考えている。これが実現すれば異なる製品間の相互運用性が高まり、たとえば異なるネットワーク監視プログラム間でパフォーマンス情報を共有するプラグインアプリケーションの開発が可能になる。

 Hurley氏は、顧客側の企業をもっとOMCに参加させたいと話す。これまで、システム管理関係の標準化の活動はベンダーに支配されていた、とHurley氏は主張する。

 「企業はいつも、今度のストレージ管理の標準は前の3つよりよくなるだろう、などと考えるが、プロセスはもとのままだ」と、Hurley氏は言う。「変化をもたらす唯一の方法は、ネットワークオペレーションセンター(NOC)のシステム管理者に同等の発言権を与えることだ」

 Hurley氏によると、OMCは現在、メンバー間のコミュニケーションのため、コードやフォーラムをホストするウェブサイトなどのインフラを構築している。

 ネットワーク監視用ソフトウェアを手がける新興企業Spiceworksの設立者で最高経営責任者(CEO)を務めるScott Abel氏は、現存のシステム管理製品は一般的に価格が高すぎて、中小規模の企業に適切に対応できていないと話す。

 しかし、管理ソフトウェアのソースコードを提供することは、小規模な会社のIT管理者のニーズには必ずしも合わないと、Abel氏は指摘する。製品のソースコードをダウンロードし、コンパイルしてインストールするには、かなりの時間をとられるからだ。

 「この業界は、実装コストと(オープンソース製品をインストールするのに必要な)時間と労力について何度もごまかしてきたが、これは重要なことだ。『フリー』という言い方は、いささか誤解を与えかねない」とAbel氏は語った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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