ワシントン州シアトル発--Microsoftが、「Windows Vista」を採用するハードウェアメーカー各社に「SideShow」の利用を呼びかけている。
Microsoftは米国時間5月23日、当地で開催中のWindows Hardware Engineering Conference(WinHEC)で、Windowsの次期バージョンが搭載する表示技術をキーボード、電子写真フレーム、リモコンなどのデバイスで利用する方法を公開した。
この「SideShow」と呼ばれる技術を利用すると、Vistaが動作するPCに外付けされたディスプレイに写真、カレンダーのリマインダ、電子メールの着信、メディアプレイリスト、そしてインスタントメッセージなどの各種項目を表示できるようになると、Microsoftは語っている。XPの後継であるVistaは、2007年1月に一般販売が開始される予定。
Microsoftは2005年、PCメーカーがノートPCのフタに補助ディスプレイを搭載するための手段としてSideShowを投入した。同社はVistaを「モバイルPC用として最高のOS」と売り込んでおり、携帯電話のようにフタの部分に搭載された補助ディスプレイは、PCを開いて起動することなく時間やバッテリの残量を確認するのに役立つ。
Microsoftは23日、このディスプレイ技術が家庭のユーザーにも有用であることをWinHECで繰り返し宣伝した。
MicrosoftのWindowsグループでシニアプロダクトマネジャーを務めるGreg Graceffo氏は当地で行われたプレゼンテーションで、「SideShowはモバイルPC専用ではない。Windows Vistaの能力を活用するさまざまなハードウェアやソフトウェアの組み合わせが生まれる本当のチャンスだ」と語った。
既に、ある電子写真フレームメーカーがSideShowの採用に同意していると、Graceffo氏は語っている。このフレームはVistaと同時発売されるという。SideShowを使えば、写真にPCの情報を重ねて表示することができる。Microsoftはまた、Logitech製キーボードや画面付きリモコンをSideShowと組み合わせて見せた。
Microsoftは同時に、自社技術にVistaとの互換性を持たせるハードウェアおよびソフトウェアベンダーを対象にした新しいロゴプログラムも開始した。Microsoftによると、新しい「Certified for Windows Vista」のロゴを記載する製品は2006年中に登場予定だという。
Microsoftで同OSのパートナーマーケティングディレクターを務めるDave Wascha氏は、「Vistaの使い勝手を最も高めるのが『認定』製品だ」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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