早稲田大学、富士通研究所、富士通研究開発中心有限公司は3月10日、中国語学習支援システムの共同研究を開始したと発表した。早稲田大学が開発した中国語学習支援システムに、富士通グループが持つ中国語の音声合成技術、翻訳技術を導入する。
共同研究により早稲田大学ではシステムの機能向上を図る。また富士通側は早稲田大学からフィードバックを受け、自社技術を改良する。
早稲田大学は、学生の中国語学習人気の高まりに対する教員数の不足から、パソコンや携帯電話を使った中国語学習支援システムの開発を進めている。
今回は同システムに、富士通研究所と富士通研究開発中心が開発した中国語テキストの音声読み上げ技術や、中国語辞書システムを導入する。前者は、中国語テキストに含まれる電話番号、金額といった数字や記号を、文脈に沿って適切な発音で読み上げるのが特徴。後者は、インターネット上の情報を利用して、一般の中国語辞書に載っていない固有名詞や話し言葉などを日本語に翻訳する。
早稲田大学では、音声読み上げ技術の導入により、中国語を発音する際に重要な声調(トーン)の習得を支援する。また中国語辞書システムなどを利用して、より実践的な教材を作成できるようにする。一方、富士通研究所と富士通研究開発中心は、早稲田大学での導入結果をもとに両技術を高度化し、産業界向けの製品などに応用していくという。
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