Adobe Systemsは、オンラインゲームプログラマーとのつながりを強固に保つ可能性のある動きの中で、同社の広く使われているブラウザプラグインの将来のバージョンに3Dグラフィックスのサポートを追加しようとしている。
この動きは、さまざまなOSやブラウザの非互換性によるプログラマーの困難を緩和するソフトウェア基盤「Flash」にとって、重要な前進だ。そして、それは早すぎるどころか、遅いくらいだ。Flashは多くのウェブ標準に包囲されており、その攻撃の一部は3Dウェブグラフィックスに焦点を置いている。
Flashの3D計画は、2010年10月に予定されているAdobe MAXカンファレンスのアジェンダで明らかにされた。そのアジェンダの、「Flash Player 3D Future」と題された講演についての項目には、「Adobe『Flash Player』のエンジニアSebastian Marketsmuellerとともに、Flash Playerの将来のバージョンで登場する次世代3D APIを深く探ろう」と記されている。
「深く探る」のはカンファレンスの最終日なので、それより前、例えば米国時間10月25日の基調講演の中で、正式な発表があると期待することは筋が通っている。
その後、Flash Player製品マネージャーImbert Thibault氏がブログ記事の中で、「3D開発者にとって重大なものが登場するとお伝えしよう」と、さらに少しじらすようなことを書いた。
Thibault氏は、「ゲームや拡張現実、あるいは単にウェブサイトなどのインタラクティブなもののために3D開発に関わっているなら、このセッションは絶対に見逃せない」と述べる。このテクノロジが正確にいつ登場するのかははっきりしないが、Thibault氏は、「Flash Playerの将来のバージョンで」登場すると言う。
Adobeは、2008年にリリースした「Flash Player 10」に多少の3D機能を追加したが、それは限定的で、例えば2次元のオブジェクトを3次元空間内で操作できるというものだった。これは、一人称視点シューティングゲームやSecond Lifeの仮想世界で見られるような完全な3D環境ではない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力