「iPad」の購入を検討している人はいるだろうか。すべての人がiPadを欲しいと思っているわけではないし、誰もが買うべきというわけではない(iPadの代替品を求めている人は、米CNETがお勧めする「Android」タブレットのリストを見てほしい)。しかし、Appleは現在、4種類のiPadを販売している。第4世代の「iPad with Retina display」が「iPad 2」に代わってラインアップに復帰した今、どのiPadを選べばいいのだろうか。最も価値が高いのはどのモデルだろうか。消費者は何をすべきなのだろうか。
ラインアップを1つ1つ見てみよう。現在は「iPad mini」が2機種と9.7インチの大型iPadが2機種提供されている。このことの良い面は、以前よりもiPadの選択肢が良くなったことだ。しかし、正しい選択を下すのが少し難しくなったという面もあると思う。
iPadのすべてのモデルが、ようやくLightning端子搭載機種となった。また、すべての機種は、購入価格に129ドルを上乗せしてLTEモデルにアップグレードすることが可能だ(もちろんデータプランは含まれない)。どの機種も素晴らしい性能のバッテリを搭載しており、米CNETのテストではバッテリが少なくとも10時間持続し、それ以上の記録を出すことも多かった。しかし、各機種に搭載された内部コンポーネントは異なる。iPad miniのディスプレイはほかの機種より解像度が低く、プロセッサは「A5」だ。一方、9.7インチの2機種と「iPad mini with Retina display」には非常に共通点が多い。
Appleが最も低価格に配慮したiPadだが、それでも299ドルだ。発売は2012年後半だが、古さを感じさせる。プロセッサは販売が終了したiPad 2と同じA5だ。ストレージオプションも16Gバイトモデルしか選択できない。LTEモデルは130ドル高く、429ドルである。
最も低価格のiPad。お買い得品を求めている人は、16GバイトのiPad miniが32Gバイトの「iPod touch」と同じ価格であることを考えてほしい。また、「iPad Air」の最も安価なモデルより200ドルも安い。
サイズが小さい。Retina非搭載iPad miniは最も薄くて軽いiPadだ。したがって、「Kindle」のように軽量の「iOS」デバイスを探している人にとっては、いい選択肢だ。
ファイルサイズが小さくなる傾向がある。奇妙な話に思えるかもしれないが、本当のことだ。Retina非搭載iPadでは、16Gバイトの容量をより有効に活用することができる。「iTunes」での映画のダウンロードや、ゲームやアプリのダウンロードは、さまざまな容量のものが用意されていることがある。そのため、ある意味でRetina搭載モデルよりも多くの映画を同じ容量に保存することが可能だ。どのみちRetina向けに最適化されたコンテンツを楽しむことはできないのだから、そのことに気づくことはないだろう。
Retina displayではない。スクリーン解像度が1024×786の初代iPad miniは、今でもAppleから購入できる唯一のRetina非搭載iPadだ。この解像度は、7.9インチスクリーンだと、より大型のiPadで見たときほど悪くはないが、文字(ウェブページや電子書籍など)を読む目的で使用すると、Retinaモデルに比べてきめ細かさが劣ることがはっきり分かる(Retina非搭載iPad miniの163ppiに対し、9.7インチのRetinaモデルは264ppi、iPad mini with Retina displayは326ppi)。
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