経済産業省はこのほど、ITに関する基礎知識を認定する国家試験「ITパスポート試験」をPCによる試験(Computer Based Testing:CBT)方式に変更することを発表した。国家試験でCBTを導入するのは、今回がはじめての試みという。
ITパスポート試験は、これまで紙を用いた筆記試験で行われていた。試験を実施する立場にある情報処理推進機構では、CBTに必要なシステムの構築や試験会場の確保などの準備が整えば、2011年11月以降はCBTが中心になるとしている。
CBTは自宅ではなく、指定された試験会場で行われる。CBT導入で、現行は春と秋の年2回のみだった受験機会が、受験者の学習計画に沿って何度でも可能になるという。試験日時は、365日行われるところもあれば、1カ月に1回行われるなど、試験会場の都合によって異なる。試験に必要な費用は変わらないとしている。
ITパスポート試験は、経済産業省が実施する国家試験「情報処理技術者試験」のうち、ITに関する基礎知識を問う入門レベルの試験で、2009年に創設。2010年度までに延べ25万人が応募したほか、26.6%のIT系企業で採用時の参考資格として活用されているという。
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