LINEは3月24日にカンファレンス「LINE CONFERENCE TOKYO 2016」を開催。その中で、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」をオフライン店舗でも利用できるプリペイドカード「LINE Pay カード」を発行することを発表した。あわせてLINEの各種サービスなどで貯めて使える「LINE ポイント」を提供することを発表した。
LINE Pay カードは、国内や海外の約3000万店のJCB加盟店で、LINE Payによる支払いができるプリペイドカードで、3月24日から発行を開始している。クレジットカードと異なり申込時の与信審査や年齢制限がなく、LINEアプリ内にあるLINE Payのホーム画面から申し込みが可能。入会金や年会費もかからないという。
なぜ、このタイミングであえて物理的なカードを発行するのか。その疑問に対し、LINE取締役 CSMOの舛田淳氏は「もともとスマートフォン1台ですべての決済が完了することを目指しているが、現状を考えると、いろいろな場所での決済やチャージの際の、スマホ端末や読み取り端末の普及の問題もある。その中間的な施策としてプラスチックカードを導入する。これによってLINE Payがはるかに使いやすくなる」と説明した。
また、3月24日から提供を開始した「LINE ポイント」は、LINE Pay カードを介した日々の買い物やインターネットの各種サービスの支払いなどで、ポイント(100円につき2ポイント)を貯められるサービスだ。4月25日からは「LINEフリーコイン」がLINEポイントに統合され、LINEアプリ内のサービスでもLINEポイントが貯められるようになる。
貯まったポイントは、1ポイント=1円として、LINE STOREやLINE FRIENDS公式オンラインショップでの買い物に利用できるほか、1000ポイント以上で自身のLINE Pay残高に電子マネーとして交換できる。さらに、今夏をめどに外部企業のポイントプログラムや特典への交換(Amazonギフト券、nanacoポイント、Pontaポイント、WAONポイント)も可能にする予定だという。
さらに、同日にはLINEがモバイル通信事業に参入することも明かされた。NTTドコモのネットワークを利用したMVNO(仮想移動体通信事業者)で、月額500円からの通信サービス「LINE モバイル」を夏ごろに提供する。料金プランの詳細ついては今後アナウンスするとしている。端末の提供も検討しているという。
LINE モバイルならではの大きな特徴として、LINEの機能であるチャットや通話機能などで発生するデータ通信量を、カウントしないことが発表された。また、FacebookやTwitterの主な機能で発生するデータ通信量もカウントしないという。つまり、これら3つのサービスが使い放題になるということだ。あわせて、定額制音楽配信サービスの「LINE MUSIC」のデータ通信量も除外することが発表された。
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