12月11日〜12日に開催中の経営者向け招待制イベント「Infinity Ventures Summit 2012 Fall Kyoto(IVS)」。同イベント2日目の朝には、恒例となっているピッチコンテスト「Launch Pad」が開催された。事前審査を勝ち抜いた12社がそれぞれ6分のプレゼンテーションに挑んだ。
見事優勝に輝いたのは電子絵本「スマほん」を提供するスマートエデュケーション。2位はクラウドサービス「designclue」運営のPurpleCow、3位はオンラインストア構築サービス「Stores.jp」運営のブランケット。5位はスマートフォンサイト構築サービス「スマクル」運営のhhhungryと決済サービス「WebPay」運営のfluxflexの2社がそれぞれ選ばれた。同日プレゼンテーションに挑んだ12社について、登壇順に紹介していく。
Google検索経由で、非スマートフォン対応で80%の見込み客を逃しているという現状がある。そのためにスマートフォン向けのサイトを構築するサービス。
スマートフォン上でスマクルのアプリを開き、店舗の電話番号を入力するだけでサイトの構築が可能。PassBookのクーポンも発行可能。試験的にサービスを展開したところ、人気飲食店「俺のハンバーグ山本」をはじめとした100店舗への導入を達成している。
今後は商品の掲載機能や掲載した商品の「お取り置き」の機能なども実装予定。12月下旬にベータ版を公開する予定。
代表の久保渓氏は、サンフランシスコで起業し、3年間日米でサービスを展開してきた人物。今回プレゼンしたWebPayはオンライン向けの決済サービス。5〜10行のコードの実装で決済サービスを利用できる。
利用前のテスト環境も、ユーザー登録なしで利用できるという。料金は月額2万円に加えて、取引ごとに価格の3.4%プラス30円で固定となっている。
デザインに特化したクラウドソーシングサービス。発注したいデザインについて、その内容やテイストを選択していくことで、日本語でブリーフを作成。それを自動で英語化して世界中のデザイナーにコンペ形式で発注できる。
提案されたデザインをウェブ上で確認し、デザインの内容についての修正依頼を出すことも可能。
ロゴデザインを発注する場合は1万4200円から。1週間で170の案件が集まったケースもあるという。今後は非英語圏にサービスを展開していく。
日本の60%以上の父は子供と接する時間が30分以内だという。Kinderpanはこれを解決するためのサービス。
親子、祖父母など限られたユーザー間で写真やイラストを送りあうことができる。また、ユーザーが作成したアバターが世界地図上で表示されるので、ユーザー間で軽いコミュニケーションを取ることができる。今後はコミュニケーション機能も強化していく。
また、知育コンテンツも提供。現在は3点のみだが、今後は点数も拡大する。
家庭教師や塾講師と生徒を繋ぐプラットフォーム。生徒が分からない問題などに出会った際、写真でその内容をアップロードすると、講師に通知が届く。その時点で講義可能な講師がその旨を通知し、生徒はその講師を選んでその場で授業を受けることができる。
講師はリアルタイムでの画像共有や音声で授業を行う。また、課金までを提供する。 今後はグローバルに展開する。
Facebookを利用したマッチングサービス。1日600組をマッチングしており、1日100人以上の情勢が登録しているという。
Facebookの写真を利用するため、写真掲載率は100パーセント。ただし、メッセージのやりとりをするまでは自分のFacebookページや氏名を隠して異性とのメッセージのやりとりができる。また、サービスの利用を周囲から分からないようにするため、Facebook上の友人とはマッチングしないといった仕組みを持つ。
11月時点での売り上げは3000万円。12月にはリクルートと資本提携したほか、米国法人も設立。12月末にもスマートフォンアプリを展開する。
なお、Facebookのステータスが既婚や交際中になっている場合は利用できないとのこと。
自分の気に入った映画や書籍、音楽などをコレクションできるサービス。コンセプトは「あらゆる感動が展示された美術館」だという。
お気に入りのアイテムをそのお気に入り度合いやコメントと共に投稿できる。投稿内容はソーシャルメディアに動じ投稿できるがFacebookとの同時投稿は全体の50%にあたるという。
8月にサービスをリリースし、これまでに6000ユーザーが5万件のアイテムを投稿している。今後は投稿で集まったインタレストグラフを元にターゲティング広告などを展開していく。
人とモノをつなげるSNS。自分の欲しいモノ、持っているモノを投稿したり、他のユーザーの投稿に対して欲しい、持っているを表明することで、欲しいモノ、持っているモノのリストを作成できる。すでにユーザーは10万人。これまでに60万アイテムが登録されている。
2013年1月にもEC機能を提供する。欲しいモノリストから、購入できるアイテムを選択し、決済までを行うことができるようになる予定。
また、ユーザーの属性や嗜好のデータについても提供していく予定。
越境ECのプラットフォーム。メールアドレスと欲しい商品が掲載されている海外のサイトのURLを入力するだけで申し込みが完了する。
BENLYにて申し込みの商品が輸入可能かチェックし、購入可能ならオーダーを提案するメールが届く。それが予算に合えば購入フローに進む。2月にはスマートフォンアプリも提供する予定。
ファミリーセールをオンラインで実現するECサイト。F1層に人気のブランドを中心として、常時20〜30のブランドを取り扱う。
5月にサービスを開始し、ユーザーは間もなく15万人を迎える。11月の取扱額は3000万円。12月には6000万円を見込む。
ネットに詳しくない人でもデザインを選択し、画像をアップロードするだけでオンラインストアを開設できるサービス。基本無料で機能を提供し、980円の有料オプションを用意する。
現在登録されているストアは1万店舗。すでに1日100万円を売り上げるストアも出ているほか、クリスピークリームや東京カレンダーなどもこれまでにサービスを利用しているという。
スマートフォンやタブレット向けにインタラクティブな絵本コンテンツを提供する。8月からアプリを公開しているが、Google Playの教育カテゴリで第1位を記録するほか、App Storeの教育分野でも上位にランキングしている。
MAU(月間アクティブユーザー)は60万。売り上げも増加しており、課金ユーザーも増加。12月にも単月黒字を実現するという。
ユーザーはスマートフォンが8割でタブレットが2割だが、課金ユーザーを見るとタブレットが4割になるという。
今後はプロの絵本作家と組んでオリジナルコンテンツを配信していく。プレゼンテーションでは1月提供の「つなげっと」を紹介。絵本「ウォーリーをさがせ」風のインタラクティブなコンテンツだが、毎回人物の配置が換わるなどの仕掛けを用意するという。
また、絵本の本文だけでなく、イラストの1つ1つまで、すべて日本語と英語の両方に対応しているという。
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