ミクシィは9月14日、東京証券取引所マザーズ市場に新規上場した。前評判通りの過熱人気で、結局この日は初値が付かなかった。
寄りつきから買い物が殺到し、どんどん買い気配値を切り上げていった。前場の終了時には公開価格を56.7%上回る243万円の気配値で、約1万5000株の買い注文と約2300株の売り注文を1万2700株も上回った。後場に入ってからも買い意欲は衰えず、300万円台へ気配値を切り上げていき、大引けの気配値は315万円の買い気配と、公開価格の2倍だった。差し引き約5000株の買い注文があった。
最終気配値の315万円で計算すると、時価総額は2221億円となる。これは、この日のマザーズ市場上場銘柄の時価総額ランキングでは、ACCESSの2844億円に次いで第2位の規模だ。市場は異なるが、ジャスダックの同ランキングで見ても5番目に大きい規模となった。
また、2007年3月期の連結業績予想ベースで、1株あたりの株価収益率は211倍。参考類似企業のディップは同46倍、ヤフーは同50倍、楽天は同81倍、ガーラは145倍、エンジャパンは同56倍なので、割高感は否めない。
このほか、ミクシィの株式を保有するネットエイジグループとサイバーエージェントは、朝方こそ買い先行で始まったが、次第に株価は軟化していって、2社ともに前日比8%以上下げて終了した。この半面、ダブルクリックはASP型広告配信管理サービス「DART for Publishers」を「mixi」に導入していることを手がかりに、ストップ高となった。
上場に伴って東京証券取引所で会見したミクシィの代表取締役社長である笠原健治氏は、株式の上場・公開について「2004年2月から準備を開始した」とした。
実際に上場を果たした感想については「非常に注目を集めているということは7〜8月頃から感じていた。いまは責任の重さを実感しており、期待に応えられるようその責任を果たしていく気持ちでいっぱいだ」と語った。
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