サンフランシスコのベイエリア一帯で最高額の所得を誇るYahoo最高経営責任者(CEO)のTerry Semel氏の給与は、2008年まで年額1ドルとなることが、米証券取引所委員会(SEC)が米国時間6月2日に公開した書類により明らかになった。
Yahooの取締役会が5月31日に承認した経営陣の報酬計画によると、Semelは今後3年間、毎年最高で100万株のボーナスと、権利行使価格31.59ドルで600万株を購入できるオプションを受け取る資格を有するという。
同社取締役会は、今後3年間、Semelにこれ以上の株主資本を与える計画はないとしている。
米紙San Francisco Chronicleが5月末に発表した調査によると、Semelは2004年以降2年連続で、ベイエリアで最も所得が高いCEOとなっている。2005年のSemelの給与とボーナスの合計は60万ドルで、制限付き株式とオプションの見積価格を合わせた報酬の総額は5680万ドルだった。これは、前年の1億3120万ドルより低い金額となる。
別の調査によると、2005年のCEOの年間平均報酬は1000万〜1500万ドルとなっている。
YahooのCEOの1ドル給与は、このところのハイテク業界のトレンドを受けてのものだ。Apple Computer CEOのSteve Jobs氏、Google CEOのEric Schmidt氏、同じくGoogle共同設立者Sergey Brin氏とLarry Page氏らも、自ら進んで年額1ドルの給与に合意している。Google幹部は自社株式の販売により相当な利益を得ており、その額は薄給をゆうに相殺している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力