IMJモバイルは3月8日、携帯電話ユーザーの利用状況などについて調べた「モバイルユーザー動向定点観測 2010」を発表した。有料コンテンツ利用率が30代〜40代の女性では8割を超え、モバイルサイトが消費行動に影響を与えている傾向が高いという。
この調査は2月12日から2月15日、全国の15歳から49歳までの携帯電話保有者を対象にモバイルインターネットリサーチによって実施したもの。有効回答数は519名となっている。
6割以上のユーザーが有料コンテンツを利用しており、モバイルコンテンツ全般に対して支払っている1カ月の料金は「0円」(30.6%)に次いで「1000円以上」(26.0%)となった。性年代別に見ると、最も有料コンテンツの利用率が高いのは30代女性で83.3%、次いで40代女性の81.6%、20代女性の70.0%となっている。
利用しているモバイルコンテンツについては、「ゲーム」(75.1%)、「待受画像」(65.5%)、「着うた」(59.9%)の順になった。ただし、有料コンテンツに限ると「着うたフル」(44.2%)、「着うた」(38%)、「ゲーム」(25.4%)の順になる。
モバイルサイトを閲覧した後の感情や行動では、「商品やブランド、企業の事を知った」(44.5%)、「商品やブランド、企業の事を携帯電話で検索した」(25.8%)、「商品やサービスを購入、利用したくなった」(24.3%)となっており、女性の方が購買や店舗訪問が多い傾向にあった。
各メディアの接触時間について尋ねたところ、モバイルインターネットに1日1時間以上接触している人の割合が約半数となった。これはテレビに次ぐ規模だ。特に10代女性、20代女性、10代男性でその割合が高い。また、メディア別に生活上の重要度を尋ねたところ、「なくてはならない」との回答は「モバイル」(78.4%)のほうが「PC」(50.1%)や「テレビ」(49.7%)よりも多かった。
モバイルの位置づけは「暇つぶし」(74.4%)、「コミュニケーションツール」(71.1%)、「検索ツール」(67.8%)という回答が多い。利用している機能としては「写真撮影」(72.1%)、「バーコードリーダー」(65.3%)、「ミュージックプレイヤー機能」(43.9%)と続いた。多くの機能で女性の利用率が男性を上回っており、特にデコメは女性の利用率が高い。
サイトをプライベートで閲覧している時間帯では、PC、モバイルともに「自宅でくつろいでいるとき」(PC:60.5%、モバイル:71.1%)」が最も多い。PCではこのほか「自宅での趣味や遊びの最中」(46.7%)、「休日」(46.7%)が多く、モバイルでは「就寝前」(57.4%)、「休日」(51.6%)が多かった。閲覧時間帯を性別で見ると、「就寝前」「自宅でくつろいでいる時」「テレビを見ている時」において、女性が男性を大きく上回った。
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