欧州の監査機関からの圧力を受けて、Googleは、IPアドレスの保存期間を半分に短縮する。
Googleが、公式ブログへの投稿で明らかにしたところでは、サーバ上に保存される、IPアドレスなどの検索データのログは、匿名化されるまでに、これまでは18カ月を要していたものの、新たに9カ月後に匿名化される方針に変更されるという。
欧州委員会(EC)の諮問機関は2008年に入って、各検索エンジンは、ユーザーの個人情報に関わる収集データを、6カ月後には削除するように求める意見報告書を出していた。
Googleは当時、この提案は「正確な検索結果やシステムのセキュリティ、統合性への懸念といった点も含めて、高品質の製品サービスをユーザーに提供する」企業能力に悪影響を及ぼす可能性があると反論していた。
Googleは米国時間9月8日、欧州連合(EU)の監査機関に対して、回答書(PDFファイル)を提出しており、投稿ブログの中で、「この数カ月間の努力が実を結び、当社のエンジニアは、より早期にIPアドレスの匿名化を実施しつつ、一層有用なデータを保持する手法の開発に成功した」と述べている。
また、Googleで国際プライバシー担当弁護士を務めるPeter Fleischer氏は、「われわれはまだ詳細な実施内容を明確に把握できていない。これまで18カ月後に実施していたのと、まったく同じ手法を用いて匿名化を行うことはできないかもしれないが、実効性の高いものとなるべく最善を尽くすことを約束する」と語っている。
Googleは、現在の18カ月後の匿名化方針を、2007年に導入した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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