HTC One M8の手札にあるエースは、高級感のあるデザインだけではない。このデバイスは、Googleが提供する最新バージョンである「Android 4.4.2」(開発コード名:「KitKat」)を搭載している。KitKatはよりクリーンで、整理されたレイアウトを持ち、Google検索との統合も緊密で、性能も向上している(特に、スペックが低いデバイスでは顕著に表れる)。Androidの上には、HTCのSense UIの最新版であるバージョン6がかぶせられている(次の項で詳しく説明する)。この種の最新のAndroidに手を入れたスマートフォンに対して期待されるとおり、M8はGoogleのすべての機能にアクセスできる。
これには、「Gmail」、ソーシャルネットワークの「Google+」、「Chrome」、ファイルストレージサービスの「Google Drive」が含まれる。このスマートフォンでは、「Google Play」を通じて、Googleの膨大なメディアコンテンツにもアクセスできる。これは、同社の電子書籍、映画のレンタルまたは購入、ゲーム、サードパーティー開発会社による100万件以上のアプリが利用できることを意味している。
未来的な個人通知システムである「Google Now」も、ウィジェットの形式、または画面下部からスワイプして起動する形で利用できる。Google Nowは、過去の検索履歴、時刻、場所のデータに基づいて、自動的に役に立つ助言、提案、使い方の説明などを提供する。これは、スマートウォッチ、衣服や、その他のウェアラブルデバイスのためのOSである「Android Wear」の背景にある原動力だ。
HTCは、主力スマートフォンをリリースするたびに、同社独自のSenseインターフェースを新しくしてきたが、HTC One M8もその例外ではない。同社によれば、Senseの最新版であるバージョン6では、Androidのスキンの見た目を整理して、外見を新鮮なものにした。
Sense 6でも、基本的なレイアウトは変わっていない。コンテンツに応じてカスタマイズできるホーム画面も多数利用でき(Sense 5.5では6枚だったが、今回は5枚になった)、専用アプリのショートカットやウィジェットも用意されている。前バージョンと同様に、一番左のホーム画面は、ニュース集約アプリの「BlinkFeed」が占めており、ありがたいことに、HTCはこのサービスが気に入らなければオフにするオプションも提供している。
HTCがSenseに施した小さな修正の1つに、主な機能に合わせて色を割り当てる機能がある。そのカラーパレットは、M8の設定メニューで選択したテーマに合わせてコーディネートされている。例えば、ダイアラーやメッセージングの機能には、青いヘッダが付く一方、ギャラリーアプリには、画面上部に紫の帯を付けるということができる。設定には、例えば紫など、強調する時に用いられる特別な色が用意されている。
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