Instagramでも、ティーンエイジャーはキーワードタグを使ってミームに参加し、プロフィールで自分自身を表現して、自分の写真をより多くの人に「like」してもらっている。Facebookは、ハッシュタグがついたInstagramの写真が、ユーザーの「News Feed」に表示された瞬間に、こうしたクリエイティブな戦術を無効化してしまう。
「TwitterやInstagramのようなサイトを利用するティーンエイジャーは、これらのプラットフォームの方が自分をより効果的に表現できると感じると報告した」(Pew Research)
Facebookはこのソーシャルメディアの動きの最先端を行くことができたはずだと思う人もいるだろう。何と言っても、Facebookは写真の中の人間にタグを付ける行為を一般に普及させた。「写真でお互いにタグを付け合って、お互いがほかの人に見られるようにしよう」という単純な売り文句によって、このギーク的なメタデータオプションを一般ユーザーが簡単に受け入れられるようにした。
Facebookがニュース速報に関する公開のチャットの中で、自らの存在感を拡大させたいと考えていることは明白だ。Facebookは、より多くのユーザーにリーチしたいと考えている人々や有名人、ニュース機関の声を大きくするために、サブスクライバー(今は「フォロワー」と呼ばれている)機能を導入したとき、同ソーシャルネットワークの構造に修正を加えることさえした。
ハッシュタグは、Facebookが同ソーシャルネットワーク上で発生している関連性のある会話を拡大する助けになるだろう。最近発見されたコードが示唆しているように、人々がハッシュタグにカーソルを重ねて、より詳細な情報を得たり、公に共有されている近況アップデートのストリームを確認したりできる機能を提供するのなら、さらに有効だ。
ハッシュタグも写真タグと同様に、Facebook上での共有を促し、メンバーがより頻繁に戻ってきて、長い時間を過ごそうという気になるだろう。
さらに、Twitterが証明しているように、かなりの売り上げを得られる可能性もある。eMarketerによると、Twitterは現在、Promoted Trendsに関して、広告主に1日当たり20万ドルを請求しており、同社の広告売り上げの総額は2013年に5億8280万ドルに達し、2014年には約10億ドルまで増加する見通しだという。
Facebookはハッシュタグによって、自分の投稿をさまざまな話題と関連付けるメンバーの公開の近況アップデートを収集し、歴史の浅い検索製品「Graph Search」の結果の質を高めるための簡単な方法を手に入れるだろう。
しかし実際のところ、Facebookに必要なのは、若者の考え方を理解できるということを彼らに示すことだけだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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