米国時間2月23日に発表されたParks Associatesの調査結果によると、米国の家庭におけるインターネット導入の速度が鈍化しているという。今後数年間は大きな増加は期待できないとも同レポートには書かれている。
調査によると、2005年の時点で米国の家庭の64%が何らかの形でインターネットに接続できる環境にあるという。これは、2004年の62%から2ポイント多い数字である。また、2009年の数値はわずか3ポイント増にとどまるものと見込まれる。
「(インターネットの導入スピードは)減速していると思う」とParks Associatesの調査ディレクターJohn Barrettは述べる。「理由の1つとして、ダイヤルアップ接続がこれ以上安くならないことが挙げられる」とBarrettは続ける。
2005年にPew Internet & American Life Projectが発表した調査でも、米国におけるブロードバンド普及率は鈍化していると結論付けられていた。
今回のParks Associatesの調査では、米国人の42%が、家庭において何らかの形でブロードバンドへ接続できる環境にあると回答した。その一方で、使用している接続形態がダイヤルアップだと回答した人は22%だった。また職場や図書館など外で利用していると回答した人は13%おり、23%はインターネットをまったく使っていないと答えた。
「信じられないかもしれないが、米国にも、電子メールを利用しない人がたくさんいる」とBarrettは言う。「古い習慣は容易には滅びない。電子メールやGoogleのない生活は想像し難いが、それが現実である人が確かに存在する」(Barrett)
調査ではまた、現代科学技術とは大型TVやホームエンターテインメントシステムのことであり、コンピュータではないという人が米国の中に数多く存在することも明らかになったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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