美濃赤坂駅
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美濃赤坂駅 | |
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駅舎(2023年8月) | |
みのあかさか Mino-Akasaka | |
所在地 | 岐阜県大垣市赤坂町153-1 |
所属事業者 | |
電報略号 | ミア |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
301人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1919年(大正8年)8月1日[2][3] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■東海道本線支線(美濃赤坂支線) |
キロ程 | 5.0 km(大垣起点) |
◄荒尾 (1.6 km) | |
所属路線 | 西濃鉄道市橋線(貨物線) |
キロ程 | 0.0 km(美濃赤坂起点) |
(1.3 km) 乙女坂► | |
備考 | 無人駅 |
美濃赤坂駅(みのあかさかえき)は、岐阜県大垣市赤坂町にある[1][2]、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)・西濃鉄道の駅である。
JR東海・JR貨物の東海道本線支線(通称:美濃赤坂支線)[3][4][5][6]、西濃鉄道の市橋線(貨物線)が乗り入れる[3][5][6]。付近の金生山から石灰石が産出されるため[3][7]、その輸送のための貨物列車が1日3便発着する[8]。ただし、旅客列車では終着駅である[5]。
歴史
[編集]- 1919年(大正8年)8月1日:国有鉄道東海道本線の美濃赤坂支線開通[9]と同時に設置[2][3][7]。
- 1928年(昭和3年)12月17日:西濃鉄道が乗り入れ[3]。
- 1958年(昭和33年)10月1日:大垣駅 - 当駅間の電化に伴い、駅構内を電化。
- 1968年(昭和43年)10月1日:国鉄のいわゆるヨンサントオダイヤ改正に伴い、東京駅発の夜行普通列車(大垣夜行)が当駅行きとして運転(1969年10月1日に大垣止まりへ変更)[1][10]。
- 1971年(昭和46年)5月1日:荷物の取扱いを廃止。同時に旅客窓口業務を廃止[10]。
- 1974年(昭和49年)10月1日:小荷物の取扱いを開始。
- 1976年(昭和51年)8月21日:小荷物の取扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、国鉄の駅がJR東海・JR貨物の駅となる。
- 2006年(平成18年)
- 2009年(平成21年)3月14日:区間快速設定廃止。
- 2010年(平成22年)3月13日:ダイヤ改正にて当駅発新快速が設定される(平日のみ)。
- 2011年(平成23年)
- 3月12日:新快速設定廃止。
- 3月:貨物ホームの建屋南側1/3が切り詰められる。
- 7月下旬 - 8月上旬:矢橋大理石への専用線跡が分岐部分を含めて撤去される。
- 2013年(平成25年)1月頃:駅東の矢橋大理石の木造建屋が解体。西濃鉄道通運解散のため、貨物ホームのコンテナ・倉庫などが撤去される。
- 2025年(令和7年)春:ICカード「TOICA」の利用が可能となる(予定)[11]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線[1][7]を有する地上駅[5]。ホームに隣接する線路が美濃赤坂駅の本線となっている[7]。また付属する機回し線が現存している。ホームは駅構内の西端にあり、その北端に駅舎が置かれている。駅舎は開業当時からの木造で[1][10]、窓口は閉鎖されている[10]。旅客駅としては大垣駅が管理する無人駅である。
副本線は7番線と機回し線隣の2番線の2線。7番線は貨物列車の着発線で、ここに市橋線が接続している。このほか、駅構内には複数の側線があり、貨車留置などに使用されていた。現在でもJR東海の保線用車両が留置されることがある。2番線東隣の3番線には貨物ホームが設置されているが、現在は鉄道貨物の積み下ろし作業は行われていない[1]。構内南側には西濃鉄道の機関区が設置されている[7]。かつて駅東側の矢橋大理石工場へ続く専用線も存在した。なお、分岐器操作などの駅業務はJR東海より委託された西濃鉄道が行っている[5]。
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待合室(2022年11月)
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ホームと側線(2010年4月)
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終端部とホーム(2022年12月)
配線図
[編集] ← 東海道本線 (美濃赤坂線) 大垣方面 |
→ 西濃鉄道 市橋線 乙女坂方面 |
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凡例 出典:[12] |
利用状況
[編集]「岐阜県統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。
- 2005年度 - 375人
- 2007年度 - 357人
- 2008年度 - 364人
- 2009年度 - 349人
- 2010年度 - 365人
- 2011年度 - 362人
- 2012年度 - 340人
- 2013年度 - 342人
- 2014年度 - 321人
- 2015年度 - 322人
- 2016年度 - 314人
- 2017年度 - 319人
- 2018年度 - 307人
駅周辺
[編集]当駅の駅前には、西濃鉄道が運営する喫茶店「西鉄サロン」(西鉄を略称とする西日本鉄道とは無関係)がある[1][7]。
隣の駅
[編集]- 東海旅客鉄道(JR東海)
- ■東海道本線(美濃赤坂支線)
- 荒尾駅 - 美濃赤坂駅
- 西濃鉄道
- 市橋線(貨物線)
- 美濃赤坂駅 - 乙女坂駅
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h 鼠入昌史『終着駅巡礼』イカロス出版、2016年12月25日、54頁。ISBN 978-4-8022-0259-6。
- ^ a b c 結解 2020, p. 141.
- ^ 結解 2020, p. 48.
- ^ a b c d e “東海道本線美濃赤坂支線 こたえられない支線の旅”. 日刊スポーツ (2019年12月5日). 2019年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月15日閲覧。
- ^ a b “西濃鉄道 昼飯線跡…廃線跡探訪(23)”. 中日新聞Web (2021年2月25日). 2021年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月15日閲覧。
- ^ a b c d e f 岩間 2016, p. 46.
- ^ “西濃鉄道の貨物脱線、枕木など劣化原因か 運輸安全委”. 朝日新聞デジタル. (2017年12月21日). オリジナルの2021年10月20日時点におけるアーカイブ。 2021年11月15日閲覧。
- ^ 結解 2020, p. 133.
- ^ a b c d 岩間 2016, p. 47.
- ^ 『【社長会見】TOICA利用エリアの拡大について』(プレスリリース)東海旅客鉄道、2023年12月21日。オリジナルの2023年12月21日時点におけるアーカイブ 。2023年12月21日閲覧。
- ^ 川島令三、『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第5巻 名古屋駅 - 米原エリア』、p21, 講談社、2009年7月、ISBN 978-4062700153)
参考文献
[編集]- 岩間昌子「JR東海 東海道本線美濃赤坂支線」『ローカル鉄道の解剖図鑑』、エクスナレッジ、2016年10月22日、46 - 47頁、ISBN 978-4-7678-2217-4。
- 結解善幸『DJ鉄ぶらブックス 031 路線百科 東海道本線』交通新聞社、2020年10月30日。ISBN 978-4-330-08020-8。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 動画で見るニッポンみちしる 美濃赤坂駅 - NHKアーカイブス