コンテンツにスキップ

矢沢あい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
矢沢 あい
生誕 (1967-03-07) 1967年3月7日(57歳)
日本の旗 日本兵庫県尼崎市
活動期間 1985年 -
ジャンル 少女漫画
代表作天使なんかじゃない[1]
NANA[1]
受賞 2002年:第48回小学館漫画賞(『NANA』)
テンプレートを表示

矢沢 あい(やざわ あい、1967年昭和42年〉3月7日[2] - )は、日本女性漫画家[2]兵庫県[3]尼崎市出身[注 1]大阪モード学園中退[2]血液型B型[2]独身。[要出典]身長167cm[注 2]
代表作に『天使なんかじゃない』、『NANA-ナナ-』など[1]

概要

[編集]

1983年、『りぼん』(集英社)への漫画投稿で頭角を現す[5][6]1985年、『りぼんオリジナル早春の号』(集英社)に掲載された『あの夏』で活動開始[2]2002年、『Cookie』(同)で連載された『NANA -ナナ-』で第48回小学館漫画賞受賞[3]。2009年6月29日から病気休載中。

有限会社矢沢漫画制作所(自営)代表。

ペンネームの名字「矢沢」は、敬愛する矢沢永吉から。下の名「あい」は本名の「愛」を平仮名にしたもの。

2021年12月、企画展「ALL TIME BEST 矢沢あい展」が開催されることが決定[7]

仲の良い漫画家は、吉住渉水沢めぐみ小花美穂槙ようこである[8]

2023年9月現在、X(旧 Twitter)、InstagramFacebookなどのSNSによる発信は一切行っていない[9]

作品リスト

[編集]
集英社
すべてりぼんマスコットコミックス(RMC) より刊行、特記の無いものは1巻完結。
  • 15年目 ※短編集 / 初単行本[10]
    • 15年目(『りぼんオリジナル』1985年夏の号 / デビュー2作目)
    • あの夏(『りぼんオリジナル』1985年早春の号 / ※デビュー作収録)
    • ガラスの宝石(『りぼんオリジナル』1985年冬の号)
    • 雪の日から始まる(『りぼんオリジナル』1986年早春の号)
  • ラブレター(『りぼん』1986年12月号 - 1987年2月号連載 / ※初連載作品[11]
    • あの海まで60分(『りぼんオリジナル』1986年秋の号 / ※併録[10]
  • 風になれ!(『りぼん』1987年10月号 - 1988年2月号連載)
  • エスケープ ※短編集[10]
    • エスケープ(『りぼん』1986年5月号 / ※本誌初掲載[11]
    • 春なのに(『りぼんオリジナル』1987年春の号)
    • 白のフィールド(『りぼん』1987年8月号)
    • 君のためのさよなら(『りぼんオリジナル』1988年早春の号)
  • バラードまでそばにいて(『りぼん』1988年7月号 - 1988年12月号連載、前編・後編)
    • ふたりのシーサイドパーク(『りぼんオリジナル』1989年早春の号 / ※前編に併録[10]
    • 五月の約束(『りぼん』1989年5月号 / ※後編に併録[10]
  • マリンブルーの風に抱かれて(『りぼん』1989年9月号 - 1991年1月号 / ※番外編3編を含む初の長期連載作品[10][12]、全4巻、集英社文庫コミック版全3巻)
    • 番外編:白い波の彼方に(『りぼんオリジナル』1990年夏の号 / 第4巻収録)
    • 番外編:そして光の中へ(『りぼんオリジナル』1991年早春の号 / 第4巻収録)
  • 天使なんかじゃない(『りぼん』1991年9月号 - 1994年11月号連載、全8巻、完全版全4巻)
  • うすべにの嵐 ※短編集[10]
    • うすべにの嵐(『りぼん』1991年5月号)
    • 空を仰ぐ花(『りぼんオリジナル』1991年夏の号 / 上述の続編)
    • 最後の片思い(『りぼんオリジナル』1992年春の号 / ※上述マリンブルーシリーズの番外編を併録)
  • ご近所物語(『りぼん』1995年2月号 - 1997年10月号連載、全7巻、完全版全4巻)
  • 下弦の月(『りぼん』1998年4月号 - 1999年6月号連載、全3巻、愛蔵版全2巻)
  • NANA -ナナ-(『Cookie』2000年7月号 - 連載、RMCクッキー、既刊21巻、体調不良のため休載)
祥伝社
下川香苗によるノベライズ
  • 下弦の月―ラスト・クォーター (新書・文庫)
  • NANA―novel from the movie (文庫)
  • NANA2―novel from the movie (文庫)
  • 天使なんかじゃない (全8巻)
  • ご近所物語―ファッショナブル・ラブ・ストーリー (全8巻)
  • オルフェウスは千の翼を持つ - コバルト文庫ライトノベル、但し、原作・下川香苗/イラスト・矢沢あい
イラストなど
  • ホーユー株式会社 ヘアカラー ビューティーン パッケージ・キャラクター - 2003年 -
  • 結論は、サイアク!! - 上原さくらエッセイメディアファクトリー
  • アディダスマンガフィーヴァー (adidas MANGA FEVER) イラスト1点書き下ろし
    • 飛鳥新社 2002年FIFAワールドカップ公式スポンサー・アディダスがおくる「熱=FEVER」をテーマにした日・韓・欧の漫画集。他に大友克洋、荒木飛呂彦、岡野玲子、井上雄彦、松本大洋ら。
  • ストリート・トラッド 〜メンズファッションは温故知新(著:佐藤誠二朗、2018年10月5日発売[13]、集英社) - 挿画[13]
  • 『ALL TIME BEST:矢沢あい展 公式図録』(第1刷)読売新聞東京本社集英社大日本印刷、2022年7月20日。全国書誌番号:23782982。「p.146 - 147矢沢年表 / p.150 - 154初期作品ほか」 
ヒロイン・キャラクター設定
  • 母娘共に矢沢あいのファンだった縁でコートニー・ラブのアルバム『アメリカズ・スウィートハート』の邦版ジャケットに、彼女をモデルにしたキャラクター『愛姫』を書き下ろす。ロッキング・オン社「コミックH」(2004年3月号 vo.10) で、このコラボレイトについてインタビューを受けている。新書館 で連載中の『Princess Ai―プリンセス・アイ物語』には関わっていない。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 生まれは大阪だったが、「子供時代はずっと兵庫県尼崎市だった」と23頁に渡るロング・インタビューの冒頭で矢沢本人が語っている[4]
  2. ^ 近代文学研究者・信時哲郎の論文p.28にて、「第17回りぼん新人まんが賞」佳作受賞が発表された『りぼん』1984年12月号を典拠とした矢沢あいのプロフィールが一部抜粋転載され、生年月日・出身地・身長・ペンネームの由来等を確認[5]

出典

[編集]
  1. ^ a b c “オトナが選ぶ「好きなマンガ」ベスト10 王道・長寿作品が並ぶ上位に食い込んだのは…読売世論調査”. 読売新聞オンライン (読売新聞社). (2021年11月24日). https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20211122-OYT1T50161/ 2021年12月21日閲覧。 
  2. ^ a b c d e 日外アソシエーツ発行『漫画家人名事典』(2003年2月)ISBN 9784816917608、P388
  3. ^ a b c d “矢沢あい”. コミックナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/comic/artist/2435 2021年12月21日閲覧。 
  4. ^ 『マンガの道』 2005, p. 212,237.
  5. ^ a b 近代文学ページ:論文”. 学校法人甲南女子学園甲南女子大学公式サイト. 甲南女子大学. 2024年10月24日閲覧。のうち、信時哲郎(文学部日本語日本文化学科・教授) (2019年5月). “「りぼん」投稿時代のさくらももこ・矢沢あい・吉住渉” (PDF). 甲南女子大学. pp. 17-31. 2022年1月22日閲覧。 “初出:学術誌『女子学研究』9号の再掲。”
  6. ^ さくらももこ『ひとりずもう(漫画版)』第29・38回、小学館・集英社。
  7. ^ “矢沢あいの大型企画展が来夏開催!100点以上の原画やイラスト、初公開の資料まで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年12月21日). https://natalie.mu/comic/news/458635 2021年12月21日閲覧。 
  8. ^ 『社長の会☆』”. Bar OBANA Free MEMO. 2022年1月1日閲覧。
  9. ^ りぼん編集部公式X 2023年9月5日付
  10. ^ a b c d e f g 『QJ』61号 2005, p. 53,55,57, 単行本紹介(文:公森直樹)
  11. ^ a b 『QJ』61号 2005, p. 43, 矢沢あい年表
  12. ^ 『矢沢あい展 公式図録』 2022, p. 146,152.
  13. ^ a b “矢沢あい、ストリートファッションの歴史解説書で少年たちを描き下ろし”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年10月2日). https://natalie.mu/comic/news/302124 2021年12月21日閲覧。 

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]